- 出演者
- 北村花絵 石川ありす 奥村幸治
オープニング映像。今回はベースボールスピリッツ代表の奥村幸治。テーマは『野球から生き方を学ぶ【一流の指導者に学ぶ人材育成】』。
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静岡県焼津市にある焼津文化会館にてベースボールスピリッツ代表の奥村幸治が講演を実施。奥村は中学校の硬式野球チームの監督を24年間務めており、厳しい練習を行ってきたが今ではOBの教え子と会食するのが楽しいなどと語った。
ベースボールスピリッツ代表の奥村幸治が「一流の指導者に学ぶ人材育成」をテーマに講演を実施。奥村は夏に2週間、星野監督と過ごした時に星野は母子家庭で貧しい幼少期を過ごし、自分のグローブもなく母には野球をやりたいとも伝えられずにいたが、手伝いすることでグローブ代を貰うことができ、実際にグローブを買いに行くと予算よりも少し高いグローブが気に入って、店内で試着していたら店主がそのグローブを手持ち予算で譲ってくれ、そうした思いを背負って野球をしてきたのだと明かしてくれたなどと伝えた。奥村は星野監督はもしそういう環境で自分のような思いで野球をしている子どもを見かけたら教えてほしいと言っていて、自分ができることをしてあげたいのだと語っていたと告げた。奥村は裕福な時代の子どもたちにとって立派な大人に成長するためには様々な経験が必要で、星野監督は世界大会に挑戦する子どもたちにとって野球だけではなくホームステイ先での経験も大切などと伝えてくれたなどと話した。奥村は星野監督が世界大会に挑んだ少年たちの野球する姿に再び監督として活動することを決心していたなどと打ち明けた。
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奥村は星野監督は田中将大をすごい選手であり、自分自身がスター選手であるにも関わらず、若手のスター選手に自分から何かを吸収するために話をしに向かうなど向上心が素晴らしいのだと語っていたなどと伝えた。奥村は田中は星野監督に苫小牧高等学校野球部を進められ自分と一緒に見学に行き、進学することを決め、香田誉士史監督から教わるときには否定から入ることはやらず試してみることで必要か判断し、必要無くても引き出しに入れておけばいつかは必要な時が来るかもしれず、いつ何時も素直な気持ちで教わる姿勢でいるようにと教わったのだと明かしてくれたなどと告げた。奥村は田中はヤンキース時代にはイチローや黒田という一流と過ごして日々吸収し、意識の高いチームには監督やチームメイト批判は一切なく、そうした環境でプレイできたからこそ成長し続けられたのだと話していたなどと語った。奥村は2045年にはシンギュラリティを迎え、AIが人類の知能を超える転換点と言われているが、ロボットには目標を持ちリーダーシップを取れないためそうした人材育成が一挙に必要な時代となっていて、人でいう平均値的な自主性はロボットは行えるが、意識の高い人が持つ主体性は実行できず、主体性を若者に育ててもらいたいとし、主体性は考えることから育っていくのだなどと説いた。
奥村は成長や成功に必要なのは3つあり、1つは努力により実を結んだ実力で、各々に日々達成できる目標値を見定めて成功体験を積み重ねさせることが重要などと伝えた。奥村は2つ目は運を掴むことが重要で、様々な人と出会い様々な考え方を知り、成長することで成功へ結びつけられるなどと語った。奥村はイチローが新人時代に開幕1軍入りしていたが、バットの握り方で指導陣と口論となり、それでも自身の握り方を譲らずにイチローは2軍落ちしてしまったがイチローに振り子打法を伝授した河村健一郎と出会い、振り子打法を習得後からは2軍記録を次々と塗り替え、翌年には1軍の監督に仰木監督が就任し、仰木監督がその年から何があってもイチローを1番バッターで起用し続けると決めてくれ、イチローも奮起し、そのシーズンに210本という当時の日本最多安打を達成し、それからメジャーに至るまでの記録も仰木監督との出会いがなければなかったと本人も言っているなどと明かした。奥村は3つ目は良い習慣を持つことであり、イチローは自分自身で決めたルーティンを日々継続し、自身のパフォーマンスの維持からチーム力の維持へ繋げて活躍し続けたのだと告げた。奥村は思考もルーティンすることが可能で、一流の選手はマイナスな思考をプラスに転換しており、メンタルトレーナーから転換するのには「だからこそ」という言葉が良いのだと教わり、皆にも一流選手と共通なことを大切に過ごしてもらいたいなどと説いた。
講演を終えた奥村は現代の子どもたちに求めすぎてはいけない風潮にあるが、今の子どもたちだからこそ求めるべきものもあると考えており、自由さの中で達成感を得ることが難しく、周囲の大人たちがしっかりと定めて上げる必要があり、組織に入る前からそうした習慣を身に付けさせて欲しいなどと伝えた。
次回の「テレビ寺子屋」の番組宣伝。
エンディング映像。
