2023年9月2日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2023
欠員議会 ひまわりの町の憂鬱

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は…

「ひまわりのまち」として知られる北海道北竜町の議会が揺れている。定員割れした議会の現状を取材した。

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ひまわり北竜町(北海道)
(テレメンタリー2023)
欠員議会 ひまわりの町の憂鬱

ことし2月に行われた北海道北竜町の選挙では定員8に対し、7人しか立候補しなかった。木村和雄さん(82)は名前だけのポスターで出馬し無投票で当選した。木村はとうもろこしや大豆を生産する現役の農家。旧満州で生まれた木村が戦後にたどり着いたのがこの町だった。母・兄・姉は引き揚げる際に亡くなり、残った父・姉とこの地を切り拓いた。妻トシエさん(79)は健康を気遣って出馬には反対だった。北竜町は1960年には人口が6500人いて、開票所に町民が駆けつけるほど選挙への関心は高かった。現在の人口は1700人まで減少し、町長選挙も議員選挙も10年以上行われていない。議員としての木村の初仕事は町長を選ぶため3月に開かれた臨時会だった。地方自治法では最年長議員が臨時の議長を務めるため、木村がその役を担った。議長の選び方には「指名推薦」と「投票」がある。ベテラン議員からその事を説明するよう求められた。説明を求めた松永毅議員(80)は9期目(33年)。後継者が見つからないので辞めることができず、ことしの選挙は前回と同じポスターで立候補した。4月の統一地方選で北海道では100市町村が改選されたが、48町村が無投票で11町村が定員割れとなった。定員割れは全国で23あり、半分が北海道だった。

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北竜町(北海道)

ことし6月、年に1度の議会報告会が行われた。集まった町民の前で議員は1人5分で抱負を述べた。町の観光名所「北竜町ひまわりの里」では老朽化で取り壊した展望台を建て替える計画がある。建築家・隈研吾がデザインし、3階建てでエレベーター付きだったが、建築費が予定の2倍以上・2億2000万円になってしまい、計画は中断されている。木村はこの展望台の建設などを訴えたが、町民と意見交換する機会はなかった。木村はボランティアとして30年以上にわたり、ひまわりの里の整備に関わってきた。定例議会の前日になり、町長の答弁内容が木村の自宅に届いた。定例議会は1日しか開かれないが、質問したのは木村を含めて2人しかいなかった。予定通りの回答をした町長に対して、木村は事前に伝えていなかった提案をぶつけた。町議の仕事は議会や研修などが70日。ほかに勉強会やイベントなど多岐にわたる。報酬は月17万7000円、手取りは12万円ほどしかなく、議員だけでは生活できない。

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北海道浦幌町は議員のなり手確保に成功した町として注目されている。ことし春の選挙では20代・30代の女性3人が初当選した。2015年の選挙で欠員を出したことで議会改革に乗り出し、議員報酬を増やして産休・育休制度を整えた。沼尾昌也議員(29)は4年前に初当選し、現在2期目。町内の牧場でアルバイトをして酪農を学びながら議員として活動している。帯広市出身の沼尾は高校卒業後に上京し、JR山手線の車掌として働いていたが、浦幌町議会の改革を知り、地元・十勝のために働こうと決意した。カフェDE議会は議員自らが公民館などへ出向き、町民と一緒に飲み物片手に語り合う。

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ことしも北竜町にひまわりの季節がやってきた。展望台の建設は中断したままだが、木村が議会で提案した「ひまわりの日」制定に向けた検討が始まった。来年2月には町議会議員の補欠選挙が行われる。

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