2026年5月18日放送 1:28 - 2:28 TBS

ドキュメンタリー「解放区」
弾薬庫が増える町

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

弾薬庫が増える町
弾薬庫が増える町

京都府精華町・京田辺市にある陸上自衛隊 祝園分屯地では弾薬庫を作る造成工事が始まった。新たな弾薬庫には長距離ミサイルが保管される可能性がある。防衛省は全国に弾薬庫130棟の建設を急ピッチで進めており、陸上自衛隊 祝園分屯地は最も多い14棟が造成が予定されている。防衛力強化に大きく舵を切った日本で、弾薬庫増設に揺れる町の20か月を追った。

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京田辺市(京都)防衛省陸上自衛隊 祝園分屯地

京都府精華町は豊かな自然が残っている。関西文化学術研究都市の中に祝園分屯地がある。呉羽真弓は精華町の隣である木津川市に住んで37年、弾薬庫増設を知り不安を抱いた呉羽は仲間とともに住民グループ「ほうそのネット」を立ち上げた。陸上自衛隊 祝園分屯地にできる新たな弾薬庫には射程1,000km超の長距離ミサイル保管の可能性がある。2024年11月、陸上自衛隊 祝園分屯地内の撮影が一部許可され、取材した。祝園分屯地には約100名の隊員が勤務し、防衛省は弾薬庫の棟数や保管内容は明らかにしていない。上空から確認できる弾薬庫は地上覆土式で土で覆って強度を増している。陸上自衛隊 祝園分屯地の半径10km圏内には人口密集地があり、弾薬庫は有事の際に攻撃対象となりやすく、爆発すればこの人口密集地の住民たちにも影響が出てくる。2024年9月、ロシア軍の弾薬庫が爆発した際には周辺住民が避難する事態が何度も発生していた。2024年11月、中谷元防衛大臣(当時)は弾薬庫を増やすことで抑止力を高め攻撃されなくなる考えを示した。ほうそのネットでは近鉄 高の原駅などで弾薬庫で長射程ミサイルを保管しないよう求める署名活動を行っていた。

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弾薬庫が増える町
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2025年5月、京都・精華町では定年後にほうそのネットに参加した神田高宏が弾薬庫の危険性を訴えるために町議会議員に立候補していた。しかし資金も人も不足していた神田は手作りの選挙戦を繰り広げ、ほうそのネットの人々も応援に駆けつけていた。精華町役場に投票箱が続々と運ばれていた。精華町議会議員選挙には定数18に対し、22人が立候補していた。神田は自宅を選挙事務所にしていて、ほうそのネットのメンバーと開票結果を待っていた。神田は15位で当選した。2025年6月、ほうそのネットは精華町役場内のホールで学習会を開催し、各地から人が集まり満員となった。学習会ではジャーナリストの布施祐仁が登壇し、政府が台湾有事を念頭に長距離ミサイルの導入を進めている現状と、弾薬庫増設による様々なリスクが高まることなどを解説した。陸上自衛隊 祝園分屯地を視察した布施は海上自衛隊阪神基地まで来るまで約1時間でアクセス・輸送の利便性という点からもかなりの利点がある地などと伝えた。

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弾薬庫が増える町
弾薬庫が増える町

京都・精華町の陸上自衛隊 祝園分屯地ができたきっかけは1939年に大阪・枚方市で発生した禁野火薬庫 爆発事故であり、この事故では94人が死亡する大惨事となった。その代わりに作られたのが祝園分屯地であり、戦時中は東洋一の弾薬庫と称されていた。陸上自衛隊が祝園分屯地を引き継ぐにあたり精華町・防衛庁・陸上自衛隊の三者で結んだ確認書が1960年に作成された。この確認書にはこれ以上の用地買収や貯蔵施設の拡張はしない、弾薬の貯蔵量が増加する場合は事前に精華町と協議すると記している。しかし現在の防衛省が弾薬庫増設に関して精華町と事前に協議することはなく、杉浦町長は確認書は契約書ではなく約束事だと思っているなどと伝えた。精華町は防衛省から年間2億円程度の補助金がでており、住民の生活に役立てられている。ほうそのネットの神田は2025年6月、精華町議会に参加し、議員として初めての質問を行った。ほうそのネットのメンバーが精華町議会に、祝園分屯地に長射程ミサイルを保管しないよう精華町議会から国に意見書を提出してほしいという内容の請願を提出した。国の専管事項で町議会は意見をするべきではないという反対意見がでたことで請願は不採択となった。

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2025年6月、千葉市の幕張メッセ 国際展示場でDSEI Japan 2025が開催し、過去最多の33か国・471の企業と団体が参加した。会場ではイスラエル最大の軍需企業もガザ攻撃で使用された自爆型ドローンの模型を展示していた。防衛力強化に乗り出した日本に世界の軍需産業がビジネスチャンスを見出していた。防衛装備庁のブースには長射程ミサイルである12式地対艦ミサイル能力向上型の模型が展示された。2025年6月、富士総合火力演習が実施された。12式地対艦ミサイル能力向上型の射程は1000kmを超えており、中国沿岸部や朝鮮半島にまで届き、防衛力強化の鍵を握っていると期待されている。

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2025年7月、精華町役場の主催で祝園分屯地における火薬庫などの整備に係る住民向けの工事説明会が開かれた。精華町民以外は入場不可であり、木津川市で暮らす呉羽は説明会に入ることができなかった。説明会では防衛省が火薬庫の必要性・祝園は建設に適した土地・工事スケジュールなどを説明し、長距離ミサイルの保管場所など個々の管理について自衛隊の能力が明らかになるおそれから回答できないとした。説明会に参加した住民たちは具体的な説明がなく、基本的に知りたかったことではなく工事についての詳細を知らされただけだったなどと告げた。

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2025年8月、説明会から3週間後、弾薬庫工事が開始された。工事車両がどんどん陸上自衛隊 祝園分屯地に入っていく中で、ほうそのネットの呼びかけで130人が集まり、抗議の請願書を提出した。しかし呉羽たちは責任者に直接請願書を手渡すことはできなかったため請願書を提出するに至らなかった。9月、ほうそのネットのメンバーが再び集まり、呉羽たちは分屯地の前の路上で責任者ではなく、その部下に請願書を提出した。10月、初の女性総理として高市早苗総理大臣が誕生し、トランプ大統領との蜜月をアピールした。軍事では日米一体化が進み、日米共同訓練も実施され、日本はアメリカから様々な要求を突き付けられた。日本の防衛費はおおむねGDP比1%であったが2023年以降は毎年増加し続け、2026年では9兆円超となり、防衛増税も始まった。大阪成蹊大学の佐道教授は日本の国民は防衛力をどの程度増強できるのかや本当に必要な増額なのかという議論をせずにいるなどと解説した。

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2025年10月、ほうそのネットが主催する祝園全国集会が開催した。日本各地で広がるミサイル配備や弾薬庫増設は日本全体の問題である。3月31日、小泉進次郎防衛大臣は健軍駐屯地と富士駐屯地に長射程ミサイルを配備したと発表した。配備された長射程ミサイルは25式地対艦誘導弾と名付けられた。奈良市の近鉄 高の原駅でほうそのネットのメンバーは街頭に立って自分たちの思いが政治に届くと願いながら活動し続けていた。

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(エンディング)
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