オープニング映像。

番組では自撮り写真家のマキエマキ（57）を取材。夫に先立たれた寡婦という設定で写真を撮影し、自著のサイン会も行った。登山家である竹内洋岳氏の姿もあり、マキエマキが表現するエロは自己満足の側面がある登山と相通ずるところがあると感じたという。マキエマキは5歳の時に痴漢被害を受け、制服に精液をかけられたこともあるという。また、男性優位な業界で、仕事上の立場を利用したハラスメントも経験した。思いのままに写真を撮るようになると、「もう忖度しなくていいのか」と思い至った。衣装は多い時で月に10着は購入するといい、「酒場の女アケミ」、「ハイカラな女リリコ」、「漁港の人妻ヒロコ」といったテーマのコーディネートを見せてくれた。

ラジオDJとして活動する八木志芳の依頼を受け、マキエが写真集の撮影を行った。八木は容姿にコンプレックスを抱え、ラジオ番組なら要求されないと思っていたが浅はかだったといい、悔しい思いを重ねた。今回、マキエからのディレクションを受け、撮影に臨んだ八木は「ありのままのナチュラルなエロい自分が写っている。キレイの定義が変わった」などと振り返った。マキエは撮影された人々が自信をつける姿を目にしたり、「いけないと思っていたけど、やっていいんだと思えた」と話すのを耳にすると、若い頃からずっとやりたかったことかもしれないと思えたという。

「ドキュメント20min．」の次回予告。