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オープニング映像が流れた。
約半世紀前に伝説のシンセサイザーが完成した。その名もSYSTEM-700。今宵、SYSTEM-700と出会うのはパソコン音楽クラブ。SYSTEM-700に触れるのはこの日が初めて。SYSTEM-700は国産初の大型アナログ・モジュラー・シンセサイザー。モジュールは機能を持った部品、それぞれに音の発振・変化・増幅といった機能がある。モジュールをつなぎ合わせ様々な音を作ることができる。SYSTEM-700の魅力を探るため当時の楽曲を聴いてみる。SYSTEM-700はNHKにも導入され番組のBGMや音作りにも使われていた。
SYSTEM-700を生み出したのは1972年創業の楽器メーカー。大型シンセサイザーを作る、創業者が打ち立てた挑戦が始まりだった。日本の技術力を世界に示したい、そんな技術者たちの思いが回路に詰まっている。試行錯誤の末、作り出したのは電圧を調整する抵抗の配置。ここで生まれた音はその後の楽器作りにも受け継がれている。これまでにない音を作り出せる、そんな可能性を秘めていたSYSTEM-700。ところが80年代、完成した楽器の音が組み込まれたデジタルシンセサイザーが台頭。すぐに演奏できる手軽さの影に隠れSYSTEM-700は発売から5年に満たず販売終了し忘れ去られた。
今、再びパソコン音楽クラブがSYSTEM-700での演奏に挑む。シンセサイザー界のレジェンド・川添みのるさんに極意を学ぶ。川添さんは「完成像を頭の中でイメージして、こいつで表現していく。限界はない。シンセサイザーとコミュニケーションをとっていくつもりでやると、もっとおもしろくなると思う」などと語る。
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- SYSTEM-700
SYSTEM-700を使ったライブに向けて自宅のスタジオで音作りが始まった。まずはシンセサイザーとパソコンをパッチ。無事、つながった。彼らのオリジナル曲をSYSTEM-700で再構築していく。次はドラムの音作り。2人がSYSTEM-700と過ごしたのは5日間。
パソコン音楽クラブが「Memory of the moment SYSTEM-700ver.」を披露した。
「ドキュメント20min.」の次回予告をした。