2024年12月30日放送 12:15 - 13:00 NHK総合

ドキュメント72時間
年末スペシャル2024 視聴者投票10位

出演者
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(オープニング)
オープニングトーク

山田五郎は今年10月、がんの罹患を公表。「原発不明がん」で最初に発生した部位が不明だという。今のところ抗がん剤が効いているなどと話した。一方、鈴木おさむは今年3月末で放送作家・脚本家業を引退した。スタジオには吉田潮がイラストを担当した番組に出演した人たちの似顔絵が飾られている。今年のこの1年で放送した回の中から視聴者の皆さんにもう一度見たい回を投票してもらった。これからリクエストの多かった10本を6時間半にわたってお届けする。第10位は「別府 “貸間”の人生物語」。

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ドキュメント72時間原発不明がん吉田潮
別府 “貸間”の人生物語
コーナーオープニング

別府の片隅に、ちょっと変わった“貸間”という宿が立ち並ぶという地域がある。宿泊代は格安、かしこまった接客は一切なしの宿だが、その不思議な魅力が人々を引き付けている。どんな思いで貸間に泊まっていくのだろう。3日間、訪れる人の声に耳を傾けた。

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別府(大分)貸間旅館
11月11日(土)

観光客で賑わう別府の中心地から歩くこと5分。少し人通りが落ち着いた界隈の、10軒ほどの貸間が集まる場所が今回の舞台。まず出会ったのは広島から来たという夫婦。妻が病気で、湯治目的で来たという。お部屋まで同行させてもらった。六畳一間のシンプルなお部屋。温泉付きで一泊4,400円。荷物から冷凍の肉まんを取り出し、地獄釜で蒸した。ホカホカの肉まんができた。別の貸間に向かった。出迎えてくれる人が何人かいたが、聞いてみると全員お客さんだった。彼らは福岡の柳川から来た7人組で、小学校の同級生だという。年に1回、ここで同窓会を開いているのだという。歌を歌うなど、自由にくつろいでいた。貸間の歴史は古く、大正時代には湯治客が訪れていたという。孫を連れてきた常連の農家の夫婦がいた。農業が暇な時、年に4回ほど訪れているという。一人で来ている男性がいた。旅人をしていて、これまで77カ国を巡ってきた。日本中も旅したが、すっかり貸間がお気に入りとなったという。貸間は最盛期には60軒以上あったが、時代とともに減り続けている。夕食時、地獄釜の周りが賑やかになってきた。食材を蒸す時間の目安が看板に表示してある。追加料金を払えば食事が出る貸間もある。3年近く住んでいるという99歳の男性がいた。別府は亡くなった奥さんが大好きだった場所。当初は1ヶ月のつもりだったが、ついつい長逗留してしまった。老後を過ごすには快適な場所だという。地獄釜で食材を蒸していた男性3人組がお風呂に向かっていた。3人は中学の同級生。本当は去年旅行する予定だったが、1人が心筋梗塞で倒れてしまったため、延期となった。無事回復し、幸せを感じている。

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別府(大分)貸間旅館
11月12日(日)

撮影2日目。きのう出会った99歳のおじいさんが、9時半から外出した。神経痛によく効くと評判の公衆浴場に向かった。近所にはこうした温泉がたくさんあり、それを巡るのも貸間に泊まる醍醐味だという。あと1ヶ月で100歳になる男性は、人生の最終盤、貸間で心穏やかな日々を過ごしている。夕方、きのう出会った夫婦がお風呂に向かっていた。病気を治してくれる薬師如来に見守られながらの入浴。妊娠中の女性が泊まりに来ていた。出産を前に高校からの親友と2人旅をしているのだという。定年後、妻を置いてバイク1人旅をしている男性がいた。家族のLINEグループで日記を投稿しているという。夜、地獄釜で、きのう出会った3人組の男性が、バイク1人旅の男性を部屋飲みに誘った。

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別府(大分)貸間旅館
11月13日(月)

撮影3日目。湯治に来た夫婦は帰宅の準備をしていた。特別ではないが、かけがえのない日常を刻んでいく。夕方過ぎ、小さい子どもを連れた家族がやってきた。徒歩5分の近所に住んでいるが、プロポーズの場所が貸間であるなど、貸間には特別な思いを持っている。もともとは大阪に住んでいたが、この土地が気に入り移住したという。いつでも本当の自分に帰れる場所。

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別府(大分)貸間旅館
11月14日(火)

撮影4日目。大阪から母親を連れてきた女性がいた。父親が亡くなり孤独な母に、都会にはない交流をして元気になってもらおうという思いがあった。99歳の男性は、この日も日課の湯めぐりをしていた。きょうもいいお湯だという。

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別府(大分)貸間旅館
年末スペシャル2024
スタジオトーク

鈴木おさむは穏やかな日常が贅沢であることに気付いたなどと話した。徳井健太は昔の映画を見ている感じになったなどと話した。この回を見た視聴者からのお便りを紹介。まるで自宅や実家のようだからこそ、宿泊者それぞれの物語が濃密だったなどの感想が紹介された。番組に出演した夫・神原利彦さんから届いた直筆の手紙を紹介。取材後も毎月夫婦で別府に通い、湯治生活を楽しんでいた。しかし、今年7月10日に妻は亡くなったという。鈴木おさむはこの番組が旦那さんの救いになったらと話した。

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神原利彦
中継 大分・別府

大分・別府から中継。貸間の女将さんたちが登場。貸間に長逗留をしている山本さんも登場。無事に100歳を迎えたという。この前は孫とひ孫が集まり、一緒に写真を撮った。女将さんにとって山本さんは家族だという。山本さんは中学1年生の英会話に挑戦している。来年は機嫌よく暮らしたいなどと話した。

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別府(大分)
スタジオトーク

吹石一恵は毎日機嫌よくという大きなテーマをもらった気がすると話した。この番組はNHKプラスでも同時配信と1週間の見逃し配信をしている。

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NHKプラス
ドキュメント72時間 この1年をプレーバック

「兵庫 さよなら 思い出のリフト」など、この1年間で放送したドキュメント72時間を映像で振り返った。

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ドキュメント72時間
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