- 出演者
- 所ジョージ 劇団ひとり 生田絵梨花
測量技術の進歩で日本の島の数は今までの6852島から1万4125島に増えた。誰も知らない謎の島をドローンで空から調べると謎を解く手がかりが見えた。
- キーワード
- 国土地理院
オープニング映像。
長崎の小値賀町からドローンで謎の島を探した。藪路木島を見つけ、付近の住民に聞いてもよく知らなかった。役所の田川さんに話を聞くと、詳しい記録はないがおそらく4~50年前に最後の島民が出ているとのことだった。船で近づいてドローンを飛ばすと、港には船の残骸や青の洞窟のような洞穴が見えた。
藪路木島の元島民・末永さんに話を聞いた。半農半漁の島で最初は36軒ほど住んでいたという。集落は徐々に縮小し、昭和47年には全員が離島した。その後は人が訪れない島になった。末永さんは藪路木島で漁師をしていた。経済的にも厳しく結婚相手を探すのも大変と、小値賀町の町長が住宅を作って残り数軒の移住を勧めたという。末永さんは辞書のように方言と意味が記されている藪路木島方言集を見せてくれた。著者の古川さんは知り合いということで、長崎市の古川さんを訪ねた。古川さんは40代から方言を書き留め、30年かけて1万語以上を集めた。長崎大学准教授の助言を受けながら平成29年に自費出版した。漁師をしていた古川さんは昭和42年に漁船を売って島を離れて以来、一度も藪路木島を訪れていない。
江戸時代天保年間、藪路木島の住民に代官所から「今までは近くの美良島と倉島から薪を採っていたがその採取の権利は今年いっぱいで終了とする」とお達しがあった。生活必需品の薪は藪路木島では採れないため、中山四右衛門が立ち上がり、自分の首と引き換えに存続を直訴。代官は薪の採取を許し、藪路木島を救った英雄として石碑が建てられ島民は代々彼を敬ってきた。古川さんは島の長老たちから聞いた中山四右衛門の話も本にまとめていた。スタッフは役場に上陸許可をもらって島に上陸することになった。長崎北部森林組合に島を覆う木々の伐採の協力を依頼した。青の洞窟をドローンで調査したが、全貌はわからなかった。
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藪路木島に上陸した。洞窟には波の往復運動によってできる砂紋ができていた。洞窟は溶岩トンネルと呼ばれるものだった。藪路木島は火山の噴火によってできた島で、玄武岩質溶岩が流れ出していく過程で空気に触れる表面だけが先に固まり内部のやわらかい溶岩が流れ出たことでトンネル状になった。古川さんは57年ぶりに藪路木島に上陸し、中山四右衛門の石碑と対面した。自身の本などを供え、祝詞を上げた。
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2024年5月25日(13:30)