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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅)
生きものたちと育てる柿の畑 奈良県 五條市
奈良県五條市の山の斜面に集落が点在している。平地はほとんどなく、大きな田んぼも見当たらない。代わりに山の斜面には様々な果樹の畑が広がっている。中でも多いのが柿の畑。柿の葉寿司は江戸時代にこの地域で生まれたと言われている。山の暮らしでは海の幸はめったに手に入らない。防腐効果の高い柿の葉で包んでおき、お祝いごとやお祭りで振る舞ったのが始まり。
5月、富有柿の花が咲いた。堀内俊孝さんは明治時代から続く農家の6代目。日当たりの良い場所の花だけを残し、1つ1つの実を大きく育ている。柿は違う種類の柿と受粉しないと甘くならない。ミツバチなどに花粉を運ばせて受粉させる。花の時季は1週間ほど、農家の手作業では間に合わない。毎年、花の時期に合わせて養蜂家に来てもらっている。ミツバチが働いている間、農薬や除草剤は使わないので何度も草刈りをする。木や根を傷つけないように残している草むらは小さな生き物にとっても大切な場所。
11月、堀内さんの畑でも富有柿の収穫が始まった。収穫が終わった畑の枝には実が残される。これは「木守柿」と呼ばれる風習で、次の年もよく実るようにと願いを込めるおまじない。残された柿は鳥たちにとって貴重な食べ物になる。
蚊帳生地(奈良)
奈良県は蚊帳の生産の中心地だった。今では珍しくなったが、代わりにその生地で作った雑貨が人気。
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