- 出演者
- 糸井羊司
石川県によると22日午後2時の時点で死亡者は233人。うち災害関連死の疑いは15人。安否不明者は22人。岸田総理大臣はボランティアの受け入れが必要となるとして受け入れ先の環境整備を指示した。能登空港について27日から民間機の受け入れが再開されるとして、被災地支援に必要な人員の輸送などにも活用するよう求めた。
日本赤十字社医療センターの大野さんは1月5日から7日まで現地に入られたそうで「私は4日から被災地の珠洲のほうへ行った。避難所と現地調査の任務があった。そこで聞いた話や声は、まず避難所で診療所もしていたが、そこに来てくださる方の手の爪のなかに泥が入っているとか、着の身着のまま逃げてきたという状態がよく分かるなかで、何を私達がすべきかということを考えた。自分の気持ちに言葉にするのは今は出来ないだろうなと思った。チームで行ったが全員がなにかしたい、寄り添いたいという気持ちをもってスタートした。」などと話した。被災者の心の反応の変化については「急性期から反応期に入るかもしれないという状況だったが、急性期のフェーズだったとしたときにこの時点から心のケアはスタートしなければならない状態だった。医療センターでは心のケアありきで救護活動をしていた。反応期は不安や恐怖から怒りの感情が出てくる方もいる。やり場のない怒りの声の裏には辛さやいろんな感情がある。もしそういう状態の方がいればまずは話を聞くことが大切になる。被災者の接し方は単純に耳を傾ける、ひとつの手段にこだわらないなど。被災者に接するポイントは共感的に傾聴する。同じ目線か下からお話する。私達は医療と並行することが多かったので手を使う。そうすると体に触れることが多く、体からのアプローチは声を聴かせていただくのに役立った。手を触る、背中を擦ることも価値のあることだと思っている。」などと話した。
- キーワード
- 日本赤十字社医療センター珠洲(石川)
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