- 出演者
- 芳賀健太郎
オープニング映像。
現職と新人3人の争いとなった千葉県知事選挙は無所属で現職・熊谷俊人氏の2回目の当選が確実になった。熊谷氏は選挙戦で災害対策や企業誘致に力を入れた実績をアピールするとともに、子どもたちの教育環境を整備することやインフラの老朽化対策に取り組むことなどを訴えた。
現職と新人2人の争いとなった千葉市長選挙は無所属で現職・神谷俊一氏の2回目の当選が確実になった。神谷氏は1996年に当時の自治省に入り、2013年から5年間、千葉市で副市長などを務めたあと前回の市長選挙で初当選。
千葉県知事選も千葉市長選もともに現職が当選確実となった。いずれも1期目の実績に一定の評価が得られたことがある。NHKが行った出口調査で熊谷氏の県政運営の評価を尋ねたところ、評価する人が9割にのぼった。また、今回の選挙戦で熊谷氏は県政に関心を持ってもらうことを目標に掲げ、精力的に街頭演説を繰り返した。特に人口の入れ替わりが激しい都内に地域に重点を置き、多い日には1日に10か所ほどまわって実績や政策を訴えた。また、千葉市長選挙でも現職の神谷氏の市政運営を評価するとした回答が9割にのぼった。一方、知事選挙で共産党が推薦した小倉氏は県の水道料金の値上げ方針に反対することを訴えて戦ったが、訴えは十分に票に繋がらなかった。NHKの出口調査でも水道料金の値上げ方針について尋ねたところ、反対は46%だったがそのうち小倉氏に投票したのは10%余に留まっていた。また、市長選挙に挑んだ寺尾氏も大型開発の中止や福祉政策の拡充などを訴えたが広く浸透しなかった。熊谷氏は道路計画を公約に盛り込んだ。また、企業誘致では新たな工業団地の整備などを進めるとしている。このほか、去年打ち出した宿泊税の導入方針について出口調査では賛成が反対を大きく上回った。今後、導入時期や使い道など具体的な検討が進む見通し。
今回の知事選挙では選挙運動のあり方を巡って議論が起きた。知事選挙に立候補した立花氏は告示後最初の週末、神戸市で街頭演説を行い、SNSなどでは県外での運動について話題になった。去年4月に行われた衆院東京15区の補欠選挙では選挙妨害事件があった他、その後の東京都知事選挙では選挙ポスターについて議論になった。さらに、その後の選挙では他の候補者への投票を呼びかける「2馬力選挙」が議論を呼び、国会で公職選挙法の改正案が審議されている。