- 出演者
- 合原明子
オープニング映像が流れた。
けさ総理大臣官邸に入った江藤農林水産大臣。そして石破総理との会談後、「石破首相に辞表を提出しました。今後、コメの価格 正念場を迎えます。今後、私が引き続きトップを務めることが適切であるかといえば、私ではいけないのではないかという判断を自分自身でした」と述べた。また「コメは買ったことがない」などと発言したことについて「いま国民がコメの高騰に大変苦労している中で、所管大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。国民に心からお詫び申し上げたい」と改めて陳謝した。石破総理は辞表を受理した後、参議院本会議で「国民生活を最優先に農林水産行政の重要課題解決に停滞があってはならないという観点から辞任を認めた。任命責任はすべて渡しにある。大変申し訳無い」と述べた。こうした中、石破総理は江藤大臣の後任に自民党・小泉進次郎前選挙対策委員長を起用する意向を固めた。小泉氏は石破政権の発足に伴い党の選挙対策委員長に起用されたが、直後の衆議院選挙で敗北した責任をとりたいとして辞任した。石破総理としては、閣僚経験があり農政分野にも明るい小泉氏を起用することで体制の立て直しを図り、引き続きコメの価格安定に取り組む狙いがあるものとみられる。
江藤農水大臣の辞表提出に対する与野党の反応について。自民党・森山幹事長は「コメ価格対応についてはみずからの責任で決着を付けたいという強い気持ちでいた。ただ、世論の動き等を見て決断したと思う」、公明党・斉藤代表は「国民の感情、気持ちに寄り添えない発言。今回は当然のけじめ。(小泉氏は)農政で実績がある。適任ではないかと思う」、立憲民主党・野田代表は「事実上の更迭だと思うのである意味当然だろう。一連の釈明に反省がないように思った。コメの価格、高止まりしたまま。徹底した審議を進めていきたい」、共産党・小池書記局長は「コメ価格が上がって暮らしが大変だと国民の中にマグマのように怒りがたまっていたことを政府はあまりに軽視していた。徹底追求しなければいけない」などとしている。消費者からは「辞めて当然。というか任命した人にも責任がある」「ばかばかしい。もっと安くならないと困る」などの声があがっている。また、販売者からは「全く先が見えない状態で毎日商売をして努力しているのに、自分はさっさと辞めていいんですかと、あまりに無責任だと思った」などと話す。
コメの価格高騰に国民の不満が募る中での今回の事態。石破総理は当初、江藤大臣を続投させる方針だったものの、少数与党の中 野党5党が大臣の不信任決議案の提出を検討することで一致し、一気に「辞任やむなし」の流れが強まった。去年の政権発足後、閣僚の辞任は選挙の落選に伴うケースを除けば初となるだけに、政府・与党内からは「今後の政権運営への影響は避けられない」という見方が広がっている。石破総理としては、農政分野に明るく改革にも意欲的な小泉氏を後任に起用する方針で、まずはコメの価格安定で結果を出せるかが問われることとなる。
東京・港区にあるフジテレビ本社を訪れたのはダルトン・インベストメンツのジェイミー・ローゼンワルド最高投資責任者ら。フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスの次の経営体制をめぐってSBIホールディングスの北尾吉孝社長など12人を次の取締役候補として独自提案。フジ側はこの提案に反対した上でファミリーマート元社長・澤田貴司氏など11人の取締役候補を決めた。ファンド側はフジテレビの清水賢治社長と直接協議するとしていて、次の経営体制をめぐってファンド案と会社案の2つが並ぶ中、双方折り合えるかが焦点。
エンディング。