- 出演者
- 菅谷鈴夏
オープニング映像。
自民党の臨時の総裁選をめぐり、実施を求める国会議員はあす党本部で書面を提出することになっていて、その日のうちに都道府県連の代表者とあわせて集計が行われ実施するかどうかが決まる。石破首相はきのう夕方にワシントンから帰国した側近の赤澤経済再生相と会談し、党内情勢などについて意見を交わしたものとみられる。その後夜になってからは神奈川県選出の菅副総裁と小泉農相が、首相公邸に石破首相を訪ねた。小泉農相は菅氏が出た後も残って約2時間会談した。小泉農相は党の一致団結を重視する考えを示していることから、党の結束をどう図るかなどについて協議したものとみられる。党内からは、総裁選の実施に賛否双方から意見が相次いでいる。一方全国の都道府県連のうち、きのうまでに東京や大阪など18の都道府県連が実施を求める方針を決め、山形と新潟の2つの県連が実施を求める方向で意見集約を進めている。これに対し鹿児島や沖縄など8つの県連は実施を求めない方針を決め、徳島県連は実施を求めない方向で意見集約を進めている。
おととい台風15号の接近に伴って静岡県には発達した雨雲がかかり、牧之原市など4つの市と町で突風が発生した。各地で被害が相次ぎ、県のまとめでは牧之原市で4人が重傷、2人が軽いけがをしたという。住宅の被害も相次ぎ、牧之原市では全壊・半壊が計56棟、一部損壊が316棟にのぼっている。この他、静岡県ではきょう午前4時時点で牧之原市で約8,390戸、吉田町で約1,740戸が停電しているという。気象台は「竜巻かどうかは結論づけることはできないが、被害分布によると突風が複数発生した可能性がある」として、被害の範囲や突風が発生した原因などを詳しく調査している。きょうも厳しい暑さが予想されており、片付けなどの際には水分補給をするなど熱中症への対策の徹底が必要。
秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまは、きのう皇室で40年ぶりとなる男性皇族の成年式に臨まれた。皇居宮殿で中心的な儀式の「加冠の儀」に臨まれ、天皇皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻が見守られる中、側近が悠仁さまに冠を被せた。続いて悠仁さまは両陛下や秋篠宮ご夫妻に、御礼や決意の言葉を述べられた。成年式の4つの儀式はきのうで終わり、夜には都内のホテルを会場に秋篠宮ご夫妻主催で私的な祝宴が開かれ、両陛下や上皇ご夫妻、皇族方が出席されたほか親族も出席した。祝宴では記念に銀製や磁器製のボンボニエールという菓子の容器が配られた。表面には秋篠宮家の御紋や悠仁さまのお印の高野槇、研究されてきたトンボなどがあしらわれている。成年式に伴う行事は今月10日にかけて続き、悠仁さまは伊勢神宮参拝のためきょう三重県に入られる。
インターネットで表示される「私はロボットではありません」の認証画面を装って、コンピューターウイルスに感染させようとする新しい手口による被害が急増しているとして、セキュリティ会社が注意を呼びかけている。「ClickFix」と呼ばれるこの手口は、インターネットの様々なサービスのログイン画面などで人間とプログラムを見分けるために使用される「私はロボットではありません」の認証画面を偽装する。セキュリティ会社によると、偽の画面では表示される指示にしたがってクリックやキー操作をすると不正なコマンドをコピーして実行させられ、コンピューターウイルスに感染するという。偽の認証画面にはメールやSNSなどで誘導され、ウイルスに感染するとパソコンに入力した情報や保存しているIDやパスワードなどの個人情報などが流出するおそれがある。この手口は、今年に入って国内での被害が急増しているという。
世界最大の熱帯雨林、南米のアマゾンは乾季に降る雨の量が年々減少し気温の上昇も続いていて、干ばつや森林火災の深刻化が懸念されている。ブラジル・サンパウロ大学のマルコ・フランコ准教授らの研究グループは、こうした変化に牛の放牧や大豆の生産などで急速に進むアマゾンの森林伐採がどう影響しているかについて、2020年までの35年分の地形や気候の変化に関する衛星データを分析した。その結果、ブラジルのアマゾン地域で乾季の雨量が減った原因の約75%は森林伐採によるもので、世界的な気候変動に比べてより影響が大きいと評価されたという。研究グループは「森林伐採の影響は想像以上に大きく、気候変動との関係性を知ることで効果的な対策の検討につなげてほしい」としている。