2023年12月18日放送 0:25 - 1:25 NHK総合

フロンティア
日本人とは何者なのか

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(オープニング)
この番組は…

タイ南部の密林に暮らすマニ族。外部とは関わらず、今も狩猟・採集生活を続けている。最新のDNA解析によれば、日本人の祖先がこれである可能性が。

キーワード
タイ
オープニング

オープニング映像。

(フロンティア)
Chapter 1 ”最初の日本人”の正体

生命の設計図となるDNA。現代日本人は他の東アジア人に比べてその近縁性が薄く、縄文人は更に異なるため、アジアから独立した系統とされる。縄文時代は1万6000年前から3000年前まで。現代日本人の多くにも縄文人のDNAが残るが、その実態は今も不明。タイのパッタルンに住む狩猟採集民族のマニ族。肌の色が濃いことを特徴とする「オラン・アスリ(元来の人)」に当たる。アフリカ由来の「ホアビニアン」という文化を継承していて、縄文人に近いDNAも。ホモ・サピエンスが東南アジアに移るも、農耕民に支配された数万年前。その支配を逃れたうちの1つが縄文人とされる。

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パッタルン(タイ)
Chapter 2 今も残る”縄文DNA”の謎

1万6000年前から始まった縄文時代。古代人のDNAゲノム解析の結果、縄文人は1000人ほどの集団だったと判明。現代人にも残るその時代のDNA。縄文時代より前の2万年前に当たる氷期、日本は大陸に近い位置にあった。後の海水面上昇で大陸と物理的に隔てられ、当時は世界各地で農耕が盛んだったが、日本は縄文人として独立した文化を形成。土偶などもその一つ。

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三内丸山遺跡北海道対馬海峡徳之島津軽海峡鹿児島県
DNAで復活!「縄文人の顔」

1998年に北海道礼文島で見つかった縄文時代後期の人骨。40代くらいの女性で、見つかった場所から「船泊23号」と名付けられた。その顔が2019年、日本で初めて復元された。肌の色は濃く、髪の毛は縮れている。目は茶色。島では13の縄文遺跡や30以上の人骨が見つかっている。この女性が生きた当時は、今と同じように温暖な気候。ウニの殻や魚骨など見つかっていることから、当時の食生活もうかがえる。海洋哺乳類を食べていたと分かる情報も。貿易など行っていた可能性も。

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礼文島糸魚川市(新潟)船泊23号船泊(北海道)
Chapter 3 激動の時代 ”新たなDNA”の謎

1万3000年にわたって大陸から独立して続いた縄文時代。弥生時代に入ると大陸からの渡来人が。これが縄文人と混血して弥生人となったと考えられているが、現代日本人にはこれらと異なる”第3のDNA”があるとされる。このDNAが見られるのは古墳人から。当時の大陸は戦乱の世にあり、大半が日本列島に逃れてきた可能性が。これらが融合して現代日本人を形成した可能性。

キーワード
岩出町(石川)青谷上寺地遺跡鳥取県
(エンディング)
「日本人」のルーツ

古代、始めに日本列島に到達したのは、アフリカから東アジアまで最初にやってきた集団。海に隔てられて1万年以上孤立し、独自の縄文文化を形成。弥生時代と古墳時代には、それぞれ渡来人と混血。これらが現代日本人を形成している可能性。当時は言語や姿なども列島内で異なっていたと考えられている。

エンディング

エンディング映像。

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