- 出演者
- -
今回は夏木マリを特集。夏木マリは歌手や俳優、演出など肩書に囚われない生き方は若い世代からも支持を集めているという。
- キーワード
- ジョン・ケアード
この日は出演する舞台の制作発表があるという。夏木マリはメイクなど準備をして会見場を訪れた。出演する舞台「千と千尋の神隠し」に2022年の初演以来毎年演じられており、今回の舞台は本場であるイギリスで初めての海外公演するという。イギリスでの舞台を前に夏木マリは整骨院を訪れ、すり減った股関節を診てもらった。手術前は杖なしでは歩けないくらい悪化していたという。リハビリ後は鍼灸師を訪れて体のケアをトレーニングを行い、その後は理学療法士を訪れて芝居に必要な動きを繰り返した。稽古初日は、不安が残るがなんとか歩けるようになり、新たに加わった俳優に声をかけた。そして稽古の様子が伝えられた。
夏木マリは舞台での稽古について「長いだけでベテラン扱いされて特別扱いされるのがすごく嫌で、いつも新人みたいなつもりでやっている」と語った。演出家のジョン・ケアードは夏木マリについて「35年前か40年前に初めて会った時と同じ雰囲気を今も持っている」と語った。
夏木マリは都内のスタジオにいた。夏木マリは19歳で歌手としてデビューしてから現在もステージに立っている。パーカッションは夫の斉藤ノヴが担当しているという。夏木マリは「自信がないから準備に時間をかける」と語っている。
夏木マリはクラシックが好きだった父の影響で高校生の頃から音楽スクールに通って合唱団にも参加していたという。ただ学費が工面できなくて音楽大学への進学を断念し、音楽スクールに誘われてそのままデビューしたという。ただ曲は売れず事務所を退所し、別路線で夏木マリとしてデビューしたが人気は長続きしなかったという。そうした中で上半身を裸で踊るダンサーとステージに立つ仕事が来て躊躇ったという。しかし舞台裏では4回の公演し、朝と晩に懸命に稽古し自分たちを表現しようとしているダンサーを見て自分が恥ずかしくなったという。そこからどんな仕事にも全力で向き合うようになった。俳優の仕事もしていたが、自分には肩書というものがないのに気づいたという。40代になると一人で舞台を作るようになり、自分を全てさらけ出そうと思ったという。舞台は酷評されたが、それでも1人で全てやったという。夏木マリは「孤独だったが、孤独が人を育てる」と語った。
夏木マリは年齢を重ねるごとに仕事の幅が広がっていって、オファーも増えていったという。俳優の仲間たちが一戦を退く中で、72歳の今も新作舞台を作ってライブにも立ち続けている。
4月16日。イギリスでの公演が近づいていた。初日を3週間後に控えているので、拠点をロンドンに移していた。そこで舞台のリハーサルの様子が伝えられた。また拠点のアパートに招待してくれて、実際にどのような生活をしているのか伝えた。夏木マリは「技術の前に人間的に魅力のある人になりたいと思っている 」と語った。そして本番初日を迎え、実際の舞台の様子が伝えられた。舞台を見たイギリス人女性からは「素晴らしかった。演技は本当に面白く、声も印象的でよく通っていました」という感想が聞かれた。夏木マリは初日を終えて「稽古しないとね」と語った。最後に夏木マリに「プロフェッショナルとは?」と聞き、夏木マリは「その仕事で感謝される人」と語った。
番組の次回予告。
tiny desk concerts JAPANの番組宣伝。