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オープニング映像。
パリオリンピック開会式まで200日。エスタンゲはパリ市長のアンヌ・イダルゴに開会式の舞台をセーヌ川に決定することを要請。安全性を最大限に考慮することを前提に許可が下りた。サンドニの衣装工房では3時間半の式典のためだけに着用される膨大な量の衣装が製作されていた。本番当日、衣装部門は180人体制で準備にかかる。開会式まで110日。セーヌ川の水位は洪水の影響で5ヶ月間も高いままが続いていた。一方、1000人分の衣装、音楽、ダンサーの準備は着々と進み、式典会場となるトロカデロ広場では観客席などの設置が行われた。トロカデロ広場の地下には何世紀も前の古い採石場があり、特設会場を作るため、採石場跡にコンクリートを流し込んだという。
テレビディレクターのサイモン・スタフルトは現場を改めて視察しカメラの設置場所を検討。セーヌ川の橋のいたるところにカメラを設置しドローンもフル活用。選手団の船や屋根の上のダンサー、パリの世界遺産などを余す所なく映すことができるが、同時にカメラのスイッチングのタイミングも重要になる。開会式まで60日。この頃になると開会式で誰が歌うのかとの話題でメディアやSNSが持ちきりになった。セリーヌ・ディオンやリアーナなどの名前が上がる中、マリ出身のアーティストアヤ・ナカムラが歌うとの情報が流れると、賛否両論が巻き起こり、芸術監督のトマ・ジョリーのSNSにもヘイトコメントが来るようになった。ジョリーは開会式は「差別やヘイトと戦うものになる」と強い意志を持った。しかし、振り付け演出家のモードル・ル・プラデックがダンスのリハーサル中にケガをするなど開会式演出チームの疲労はピークに達していた。
大雨の影響でセーヌ川が増水。開会式の最大の障害は雨と風だった。雨だけではなく風も吹くとなると危険な屋根の上でのダンスはもちろん、噴水や絵画の演出もすべてがなくなる大惨事に。演出チームは当日の天候を心配し気を揉んだ。さらにセーヌ川での開会式が決定した当初からつきまとっているのがセキュリティの問題だった。60万人の観客、数十人の国家元首の安全を保証できるのか、厳格なテロ対策は必須となっていた。1年以上前から毎月、政府関係者と演出チームの間で話し合いが行われ、パリ警視庁などの協力のもと、憲兵隊と警察官あわせて4万5000人以上が開会式当日に動員されることとなった。さらにスナイパーを市街に配置しパリ上空に飛行制限区域を設ける前代未聞の警備体制が構築された。開会式ではフランスの歴史と新しいスポーツの融合の演出が提案され、その舞台にはヴェルサイユ宮殿の庭園が選ばれた。BMX選手のマティアス・ダンドワなどがフランスの歴史上の人物の衣装を身に着け、庭園でアーバンスポーツの華やかな技を披露する。その演出に使用される音楽もまた、ルイ16世やマリー・アントワネットをイメージしたもので、歴史と現代の最先端文化が融合したユニークなものに仕上がった。
コンコルド広場ではステージの設営が開始。セレモニーに使用するセットがパリの街のあちこちに建てられていった。当日が近づくにつれ、いかに秘密裏にセットの組み立てやリハーサルを行うかが重要に。選手の乗った船団パレードの一団は最後のショーが始まるまでにトロかドロ広場に到着しなければならない。多様な大きさの船が渾然一体となり決まったタイミングで発着しなければならないのは水先案内人にとてつもないプレッシャーを与えた。テレビ中継のために30人のエンジニアが配置され、川の周囲にファイバーネットワークを敷設させる計画で3台の中継車が用意された。また、小型船やヘリに搭載されたカメラ、ドローンを活用し、選手団を余すことなく撮影する体制が作られた。開会式まで15日。船団パレードの最終テストが行われた。
エンディング映像。
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2024年8月12日(23:35)