- 出演者
- 城島茂 中井美穂
歌舞伎の世界に潜入する。中山美穂さんと城島さんで調査するとのこと。中山美穂さんは歌舞伎好きだという。歌舞伎座は1889年に開場した歌舞伎専門劇場。現在の歌舞伎座は2013年に開場。八代目尾上菊五郎襲名披露公演中の裏側を大公開。歌舞伎を支える小道具。
銀座の歌舞伎座にやってきた。襲名披露公演中の裏側に潜入するという。五代目中村米吉さんが案内してくれるという。米吉さんのお父様がいんげん国宝の中村歌六さん。中村獅童さんは歌六さんのいとこだ。
歌舞伎座の大間と呼ばれるロビーにやってきた。扉の奥が劇場だ。劇場に入っていく。横に広い。客席は1900席だとのこと。とちり席があるという。7-9列目だ。いい席だという。4階から一幕見席という一幕だけ見られる席がある。
舞台の下の奈落へ。舞台から16mほど下になる。ビルの5階分だ。舞台は回る。がんどう返しができるという。別名はどんでん返し。セットを90度後ろへひっくり返し、そこから別のセットが出てくる仕掛けのことだ。すっぽんは花道に設置されているセリ。花道の下からリフトで上がって出てくる仕掛け。花道のすっぽんから出てくる役柄は、人間じゃないもの。幽霊、妖怪などの人間以外。
花道に出入りするための待機場所は鳥屋と呼ばれる。はいと言うと開き、ちゃりんと音がする。揚げ役の人は客席から見えないように幕に身を隠す。出るときは気持ちいいと城島さんが言った。
Q「蝶々が舞っているように見える小道具の名前は?」。正解は差金。小豆と和紙で波の音を表現していた。Q「お岩さんの子どもの人形が何に変わる?」。正解は地蔵に変わる。Q「ねずみの中に入っているものとは?」。正解は桜の花びらが飛び出す」。
歌舞伎座の地下2階にある木挽町広場へ。木挽町広場は東銀座駅直結の土産店や食事処があるエリア。お弁当処やぐらは常時20種類ほどのお弁当が取り揃えられている。襲名弁当は八代目尾上菊五郎さんの好物などが入り裃姿の掛紙がついてくる特製弁当。幕の内弁当は江戸時代に芝居の休憩時間「幕の内」に食べたことが由来とされている。そして先程の小道具の匠の会社・藤浪小道具のお店もある。お店では歌舞伎座の舞台で使われた実際の小道具を展示。さらにグッズにも小道具ならではのこだわりが。組紐を作る職人さんとコラボした定式幕色ネックストラップを販売。フジナミヤの隣にあるのが食事処・房の駅。名物は野菜のかき揚げが5つ乗った大見得そばだが、おすすめはモンブラン団子。そして歌舞伎屋本舗というお店では化粧道具が購入できる。Q.女方で若い役と年をとった役で化粧が変わる部分とは?正解:眉毛。
襲名披露公演中の楽屋裏へ。神棚の下には着到板が。赤いピンのようなものを自分の名前が書いてあるところに挿すと劇場に来たということに。Q.楽屋の取りまとめをしている人の役職名は?A.頭取。
- キーワード
- 歌舞伎座
美しい女方として有名な中村米吉の貴重な化粧を見学。潰した眉をドーランで消したり紅を入れたら、水で溶いた白粉を塗っていく。顔を白く塗ったら眉を描き、紅を目や口に入れて完成。
連獅子について尾上菊五郎は、前半の親子愛・後半の獅子の勇壮さをお届けできればと思っているなどと話した。
ツケ打ちの匠・大熊史朗さん。ツケ打ちとは、舞台の端にいて2本のツケ木で板を叩き芝居に効果音をつける職人のこと。大道具の匠でもある大熊さんが、中村米吉から教わった城島茂の見得に音をつけた。
中村米吉オススメの歌舞伎座スイーツを紹介。寿月堂の人気は、抹茶を使った様々なスイーツ。なかには目の前でたてた抹茶をアイスクリームにかけて食べるメニューもある。城島茂は、苦みがあって美味しいなどとコメントした。もうひとつのオススメが、お土産処木挽町で買える大黒堂の人形焼。タイミングが合えば焼きたて熱々の人形焼が食べられる。
歌舞伎座周辺のおすすめグルメ。喫茶店「Flor de Cafe 樹の花」。ジョン・レノンとオノ・ヨーコが珈琲を飲みに来たという落ち着いた雰囲気の喫茶店で、おすすめは豆と野菜のカレー。中村米吉おすすめ「銀之塔」。創業70年以上、名物のビーフシチューは多くの歌舞伎俳優に愛されてきた味。もう一つは「志那麺 はしご」。米吉と奥様の思い出の場所だそう。
公演真っ只中の舞台裏へ。連獅子は前半は狂言師、そのあとは獅子の精になるが、隈取を取って早拵えが必要。早拵えは舞台中に奈落に降り、素早く狂言師から獅子へと姿を変えなければいけない。連獅子の舞台裏を見学した。
- キーワード
- 連獅子
連獅子を客席から観劇した。客席からは音羽屋と尾上菊五郎家の屋号が飛び交った。
- キーワード
- 連獅子
中井は「知恵と工夫が沢山ありましたね、後は匠の存在」等とコメント。