- 出演者
- 佐藤真知子 imase
東海大相模、流通経済大柏、前橋育英、東福岡がベスト4に勝ち上がった。選手たちが全力をかけた冬の裏側を取材。夢破れた選手たちの最後のロッカールーム、応援歌で振り返る名場面も。
国立競技場から生放送でお届け。imaseは「こういった舞台で試合したいと思っていたので聖地だと感じている」などと語った。激戦を勝ち抜いた4校。このあと行われる準決勝も熱い試合が楽しみ。
初出場でベスト4に進出した神奈川県代表・東海大相模。2回戦の草津東戦は先制を許すも前半終盤に追いつき、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決めた。3回戦の東北学院戦では佐藤のロングスローに頭で合わせ、3-0で快勝した。野球部員のアドバイスもロングスローの秘訣だった。選手権前にimaseが体験入部した。サッカー部はラグビー部とグラウンドを折半し、トップチームは1/4でしか練習ができない。有馬監督はサボれないのが狭いグラウンドの良さと話した。狭いエリアで正確につなぐパスサッカーが有馬監督が作り上げたスタイル。明秀日立との準々決勝ではそのパスサッカーが冴え渡り逆転勝利。
17大会ぶりの優勝を狙う千葉代表・流通経済大柏。センターバックでコンビを組む佐藤と奈須はチーム史上初となるダブルキャプテン。榎本監督は佐藤は言葉で伝えるタイプ、奈須は背中で語るタイプと話した。去年夏までセカンドチームでプレーしていた佐藤は、キャプテンなのに試合に出られていないので言葉の説得力を不安に思っていたと話した。悔しさを胸にグラウンドではチームの先頭に立ち続け、レギュラーの座を掴み取った。3回戦で優勝候補の大津高校を撃破し、準々決勝進出を決めた。
松井大輔さんは流通経済大柏について「個性の強いタレントが揃っているのでその中でまとめる、あと試合の流れを読むことが2人のキャプテンが必要」などと語った。imaseさんは大会前に東海大相模の練習を体験した。「限られたスペースでの練習だが、その中で細かいパス回しだったり足元の技術だったり、狭いからこそ切り替えのスピードが早くなっていると感じて」などと語った。
37大会ぶり出場の宮城代表・東北学院。ゴールキーパーの橋本脩礼は橋本俊一監督の息子。橋本監督は東北学院OBで息子と同じゴールキーパーだった。インターハイベスト4を経験したが、冬の選手権は届かなかった。奈良育英との1回戦では魂のセービングを見せ、勝利に導いた。滝川第二との2回戦でも気迫のセービングを見せ1-0で勝利。東海大相模との3回戦は0-3で敗れ、選手権は幕を閉じた。
15大会ぶりの出場となった帝京のチームをまとめるのは砂押大翔。負けてる中でも笑顔を見せて雰囲気を良くすることを心がけていると話した。京都橘との開幕戦では、同点ゴールを許したあと砂押は選手を集めて笑顔で選手を鼓舞した。その後自らボールを奪ってチャンスメイク。決勝ゴールにつながった。明秀日立との3回戦では負傷交代となった。PK戦で敗れたが、最後まで笑顔で選手たちに感謝を伝えた。
新潟明訓は地区大会を無失点で勝ち上がったが全国の壁は高く、2回戦で0-6で敗れた。坂本監督はロッカールームで感謝を伝えた。
愛媛代表・松山北は進学校のため3年生は夏で引退したが、選手権のために森隼人が3年生で1人残り下級生をプレーで引っ張った。3回戦で森の3年間は終わりを告げた。試合後のロッカールームで、森は後輩たちに感謝を伝えた。
前橋育英のエース、オノノジュ慶吏は、圧倒的なフィジカルを武器に高校年代最高峰プレミアリーグEASTの得点王を獲得した。成績はオール5で、ピアノも演奏する多彩なストライカー。入学と同時に寮生活を始めたが、1年生の10月にけがをして2年生の4月までサッカーができなかった。支えてくれた仲間の存在が大きかったと話した。米子北との1回戦では先制ゴールを決めたがその後負傷交代。チームは白星を飾ったものの、愛工大名電との2回戦はけがの影響でサポートメンバーに。PK戦を制し3回戦に進出した。帝京大可児との3回戦、オノノジュは2ゴールで勝利に貢献した。堀越との準々決勝では得点ランキング2位となる大会4点目でチームを国立に導いた。
9大会ぶりにベスト4に進出した東福岡。3回日本一に輝いた名門だが、去年のインターハイ予選では0-3の大敗を喫し全国への切符を逃した。守備の立て直しが急務となり、ディフェンス陣で思いを書き起こす交換日記を始めた。チャレンジした選手に連動して周囲がカバーする守備を鍛え上げ、失点しないチーム作りを目指した。地区大会を無失点で優勝した。1回戦と2回戦を無失点で突破し、阪南大高との3回戦では相手にシュートを1本も打たせない堅守を見せつけた。静岡学園との準々決勝は猛攻を全員守備で耐え凌ぎ、PK戦を制した。
松井大輔さんは東福岡について「本当に守備が堅い。でもカウンターもあるしPKもあるので、どういう戦いになるのか楽しみ」などと語った。対する前橋育英はオノノジュ慶吏選手が得点ランキング2位。imaseさんは「期待している。ケガをしたときもチームのためにサポートされていたり姿勢も素敵な選手」などと語った。前橋育英vs東福岡の一戦をこのあと生放送でお届け。ハーフタイムには全国から寄せられた応援歌「アウトライン」ダンス動画で作成した応援歌ダンススペシャルムービーを公開。13日の決勝では応援歌「アウトライン」スペシャルライブを行う。