本日の世界遺産はインドのエローラ石窟群など放送内容を伝えた。

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エローラ石窟群はインド・デカン高原の北西に存在する。アウランガーバードから北へ車で1時間ほどでエローラの町へと到着する。岩山の中腹に存在するエローラ石窟群は南北2kmに34の石窟が存在しジャイナ教、ヒンドゥー教、仏教の3つの宗教に分かれている。ヒンドゥー教エリアは17の石窟が存在し中でも第16窟が一番大きく高さ30mあまり、奥行き約80mの寺院が存在し一枚岩で造られている。壁にはヒンドゥーの神々が彫られている所々色彩が残されている状態となっている。また巨大な象が設置されておりこれも一枚岩で彫られたものである。第16窟には多くのヒンドゥー教徒が参拝しに訪れる。内部ではさらに岩をくり抜いて作られており、シヴァの踊る姿などが彫られている。ガイドのラケッシュ・マハジャンさんによるとシヴァ神はカイラス山に棲むとされ寺院はカイラス山そのものと説明した。

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寺院の一番奥にはヒンドゥーで最も大切な「リンガ」が祀られている。リンガは男性器を表しシヴァ神のシンボルでもある。ヒンドゥー教徒はリンガに祈りを捧げて今も大切な聖地となっている。

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エローラ石窟群があるデカン高原は玄武岩で出来た山で硬い玄武岩の一枚岩を人の手で彫り出して作られている。寺院を取り囲む壁には無数のノミで削った跡が残されている。現在も石の彫刻づくりが続けられている。効率よく行う方法が分かる場所が現在も残されている。制作途中のままの石窟には大きなブロックにして運び出されたとされその数は20万トンといわれる。結果150年の歳月と石工は7世代にわたって作られたと言われる。

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エローラ石窟群はヒンドゥー教エリアの北にジャイナ教、南には仏教のエリアが存在する。仏教エリはには12の石窟が存在する。第10窟は礼拝のために作られた場所で屋根のアーチは当時の木造のものを模したものとなっている。仏教石窟の多くは僧院で僧が寝泊まりしたとされる。エローラの北東にあるアジャンター石窟群も仏教の石窟で多くの仏像が残されている。圧巻なのは壁画で発見当時、色もそのまま残されていた。当時の技術は中国にも伝わり雲崗石窟では大小様々の石窟が作られた。

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エローラ周辺は古くから栄えており、交通の要所だった。ジャイナ教はインド発祥の宗教で禁欲的な生活を貫いている。3つの宗教が同時期に存在したのは珍しい例で、互いに認め合う寛容な精神が存在した。この共存が実現したことが世界遺産に登録された理由となっている。

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世界遺産の次回予告。

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