- 出演者
- 森田洋平 三林京子
今回は「太鼓が支える民俗芸能 六斎念仏」。
京都・嵐山の現在の様子を伝えた。
- キーワード
- 嵐山(京都)
今回のテーマは「六斎念仏」。京都市内で受け継がれてきた民俗芸能で去年、ユネスコ無形文化遺産に登録された。今回のポイントは「太鼓を中心とした民俗芸能」「職人たちが支える音」次世代に伝統をつなぐ「」の3つ。
- キーワード
- ユネスコ無形文化遺産六斎念仏踊り
京都・上鳥羽地区で行っている六斎念仏の練習場から中継。上鳥羽地区の六斎念仏は今ではこの地区だけで行われている演目がある。その時に使われる金と銀の太鼓を紹介した。
六斎念仏は太鼓や鐘にのせて踊りをはじめ、多彩な演目が披露される。起源は平安時代に遡るとされ、空也上人が仏教で精進潔斎を行う六斎日に太鼓や鐘を叩き、念仏を唱えることを進めたとも伝わる。後に太鼓や鐘を打ち鳴らして念仏を唱える項が作られ寺の法要やお盆など死者の供養などにも周り始めるようになった。さらに歌舞伎や能などの要素が取り入れられ芸能色が強まった。現在、京都市内に14の保存会がありそれぞれの六斎念仏を継承している。京都・桂はかつて農業が盛んだった地域。ここで受け継がれているのが桂六斎念佛。念佛の他に数多くの芸能の演目が伝わり、主にお盆の時期に地域の寺に奉納されてきた。六斎念仏を支えるのは太鼓のリズム。カッチン、大ドロ、中ドロなどの太鼓がある。250年以上の歴史をもつ桂六斎念佛は2005年に後継者や人手がいないことを理由に活動休止に追いやられた。復活のために尽力したのが中村隆兵さんだった。中村さんは様々な人に呼びかけ、2020年、15年ぶりに復活を遂げた。
三林京子は「伝えるだけでも大変なのに復活させるっていうのはよほどの事だと思う」などと話した。中村隆兵が四つ太鼓を披露した。桂六斎念佛保存会は棚経、地蔵寺での奉納を主に行っている。六斎念仏は京都市内に14の保存会があり継承されている。念仏六斎と芸能六斎の2つがあり、念仏六斎は太鼓や鐘を鳴らしながら念仏や和讃を唱える古式の演目。芸能六斎は能・歌舞伎・狂言などの演目を取り入れて六斎風にアレンジし継承している。桂六斎念佛保存会では20もの演目を奉納している。
- キーワード
- 六斎念仏踊り
桂六斎念佛保存会が「豊年踊り(かっぽれ)」を披露した。
- キーワード
- かっぽれ
三林京子は「邪気がない。魂がキレイっていうのが最高でした」などと話した。
六斎念仏の練習が行われている上鳥羽地区の施設から中継。上鳥羽地区は古くからの農村地域で地域の人の繋がりが強いこともあり、念仏六斎が昔のまま受け継がれてきた。菊の紋が入った金と銀の太鼓を紹介。焼香太鼓という演目で使われる太鼓で、皇族が亡くなった際に使われていた。
焼香太鼓を披露した。
念仏六斎について三林京子は「すごい厳かな感じで難しいと思う」などと話した。
創業200年を超える太鼓の工房。9人の職人が胴作りから仕上げまでを一貫して行っている。三浦豊隆さんは「村のご神木みたいにあった、けやきが例えば落雷で折れたりしたものを太鼓にされているケースもあった。集落の宝、魂とう捉え方をしているところはすごく多い」などと話した。太鼓の音を決める重要な作業が革張り。牛の皮を胴に貼り木の棒で縄をねじりながら伸ばしていく。この日、桂六斎念佛保存会の中村さんが工房を訪ねてきた。長年使い、皮が破れた中ドロを修理したいという。
三林京子は「太鼓を作ってくれる人も大変だなって感じる」などと話した。スタジオで桂六斎念佛保存会が使っている3種類の太鼓を紹介した。カッチンはすごく高い音がなる。中ドロは4つ太鼓に使用する太鼓。大ドロは演目「かっぽれ」などのメインで使用している。
- キーワード
- かっぽれ
中村隆兵さんは特に次の世代の育成に力を入れている。この年は地元の小学校でお盆の本番を前に練習を行っていた。桂六斎念佛保存会は4つ太鼓の稽古で基本となるリズムを覚える。打ち手は交代しながら演奏をつなぐ。上手な打ちては早く叩いて盛り上げる。この年、トリを務めたのは下口心右衛門くんだった。この年、練習に加わったのは林健志郎君。下口くんとは同級生だった。健志郎君が中村さんの家に個人指導を受けに来た。2021年8月15日、桂六斎念佛保存会は棚経のために集まり、演奏を行った。
桂六斎念佛保存会が「四つ太鼓」を披露した。
- キーワード
- 四つ太鼓
林健志郎は「六斎を見てくれる人が喜んでくれるようなところがやりがいです」などと話した。三林京子は「子どもたちがこうやって来てくれたら嬉しくて泣けると思う」などと話した。
夏井いつきのよみ旅!の番組宣伝。