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オープニング映像。
宮城・大崎市の新米こけし職人・田邉香さんは修行先の工房「こけしの岡仁」をまもなく卒業して独立する。約200年の歴史を誇る「鳴子こけし」の一番の特徴は首を回すと音が鳴ることだ。音は3年間の修業を積んだ香さんでもまだ難しい工程だ。一日の作業を終えた香さんは下宿先の藤島旅館にやってきた。下宿部屋で鍋を作って食べた。夫の徹さんとは毎日テレビ電話をしている。
香さんはガラスの加工職人だった父に憧れたが仕事を継ぐくことはできなかった。大学の水産学部を卒業後、東北地方で生物や環境問題などの研究職に就いた。そこで出会った徹さんと35歳の時に結婚した。物を作る仕事への憧れたが強くなった香りさんは2020年、大崎市が募集した地域おこし協力隊の鳴子こけし職人に応募した。大崎市にマイホームを建築中だったが、鳴子地区か岩出山地区に住んでもらうことになると言われた。地域おこし協力隊の任期は3年、今年の3月いっぱいで修行を終えてこけし職人として独立しようと頑張っている。
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鳴子温泉郷でこけし職人として独立しようと頑張っている田邉香さんは伝統的なこけしだけでなくユニークな創作こけしも作っている。師匠の岡崎さんも刺激を受けているという。ランチに行く途中、香さんは足湯に浸かった。昭和初期から地元で愛されてきた「ゑがほ食堂」で名物の「山菜きのこそば」を味わった。
午後は絵付けの作業をした。師匠の岡崎さんは「心を優しくしとけばいい顔描けっから」と言った。週末、香さんは自宅に帰る。徹さんは香さんの帰る時間に合わせて料理を作っていた。結婚以来、料理の担当は徹さんだ。
鳴子こけしの職人になるため3年間の修行を終えた香さんは現在、自宅の横に工房を建設中だ。6月の開業を目指して準備中だ。「生涯修行だ」という師匠の教えを胸にこれからも腕を磨く。
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エンディング。