- 出演者
- 石丸幹二 坂下千里子 榊原郁恵
今回のテーマは「認知症」。今年認知症に関する法律として「認知症基本法」が施行。認知症基本法は認知症患者が人間らしく希望を持って暮らせる社会を目指すものなど放送内容を伝えた。
オープニング映像。
本日のテーマは「認知症」で榊原郁恵さんも気になると話し、この歳になると人の名前が出てこないなど話した。解説してくれるの神沢大学の小野賢二郎先生。認知症は後天的な脳の器質的障害によって知的機能が全般的に低下するものなど説明。認知症を種類別割合を出すとアルツハイマー型認知症が67.6%で最も多い。アルツハイマー型認知症は脳内にアミロイドβなどのタンパク質が溜まり脳の神経細胞がダメージを受け、海馬などが萎縮することで発症するもので今回アミロイドβの変化を捉えた貴重な映像が公開された。
認知症で大切なのは早期に発見し初期症状を見分けること。そのチェック方の一つが「認知機能テスト」で27点以下で軽度認知症の疑いがあり、23点以下で認知症の疑いがあるというもので金子の場合は30点だった。今回診察室に密着し認知症患者の普段の様子を確認させてもらった。軽度認知障害と診断され経過観察中の高橋さんの場合は喋り方などは普通だったが日付の認識のズレが発生していた。
軽度認知障害と診断され経過観察中の高橋さんに話を聞く。認知機能が低下したと気づいたのは何年前かと聞くとあんまり意識したことはないが少しじつ落ちてきていると感じたという。奥様は日にちがちょっとずつずれたり車をどこに停めたか分からなくなるなどの症状が出ていたという。他の事例として小野先生はニオイが落ちてくるというのも大事なキーワードだという。ニオイは嗅神経から大脳に伝わり、海馬が萎縮すると匂いを感じにくくなるという。また、患者本人は気づきにくため周りの人が小さな行動の変化を当たり前と思わず気にかけるのが良いと話す。続いて軽度認知障害と診断され経過観察中の田中さんは普段の生活で困っているのは人と約束したことなどを忘れてしまうことで、内容の一部を忘れてしまうのは物忘れの可能性が高いが、内容全てを忘れるのは認知症の可能性がある。対策として緑茶が2杯以上飲んでいると話した。
- キーワード
- 認知症
また田中さんはまいにちメモを確認したりし認知機能維持のために努力をしているという。そして今回話を聞いた2人は新たな治験として「LIPUS」を受けるという。LIPUSは2026年の保険適用を目指している治療法で脳の血管内に一酸化炭素を発生し血流改善などを促しアミロイドβ蓄積を軽減し認知機能低下の抑制効果が期待される。治験音条件としてアミロイドβが溜まっていて認知機能テストが20点以上などとなっている。
VTRを振り返りトーク。離れて暮らす家族の認知症の判断方法としてアルツハイマーの場合つい最近の記憶を失くすという特徴があり電話でちょっと長めに話をした後に10分前に話したことを覚えていると聞くなど紹介した。認知症を診る病院は精神神経科、脳神経内科などと伝えた。そんな認知症について小野先生も長年研究を続けて開発された治療薬「レカネマブ」が昨年承認された。
最新治療薬「レカネマブ」について紹介。小野先生が見せてくれたのはアミロイドβにレカネマブを投与したときの映像。レカネマブが結合することで細胞に対する毒性が低下することも明らかになったという。投与には認知機能テストが23点以上、アミロイドPETが陽性などの条件が存在する。レカネマブを投与している鈴木さんは軽度認知症と診断され経過観察中で投与が決まった時は少しでも進行が遅れたらいいなと思っているなど話した。
「健康カプセル!ゲンキの時間」の次回予告。
エンディング映像。
「がっちりマンデー!!」の番組宣伝。