- 出演者
- 滝沢カレン 山里亮太 松尾スズキ みちお(トム・ブラウン) 加納(Aマッソ)
オープニング映像。
3人の芸能人の分身誕生に密着。
トム・ブラウンみちおの分身は数多でかぶれる謎のものでもぎたて感を追求。みちおの脳に直接ツッコミを入れ脳から自分を構成するモノが飛び散る。自分から出たごみが材料で空き缶を踏み潰す。脳から肉片として飛び散らせて完成。
みちおの分身をオークションし落札価格は25000円。
Aマッソ・加納の分身を作るため夢日記をつけ始めた。見た夢について専門家に夢を分析してもらい本心ではない求められた役割を演じがち。夢の中の登場人物=自分の一面。分身制作で用意したのは現在の芸人加納の写真でここから無邪気な自分を投影する。配置は重力任せでその場の思いつきも即実行。
一流芸能人が自分を最も投影したアート作品、世界に一つの分身を制作。Aマッソ・加納が生み出したのは、抑え込んでいたかつての無邪気な自分を投影した分身。この作品は110000円で落札された。
最後に分身を生み出すのは演出家・松尾スズキ。劇団「大人計画」の主宰をつとめ、演出家や俳優、さらには監督、脚本まで多様な役職を起用にこなす。実はその傍らで絵画やイラストも描いており、その腕前は個展を開くほど。今回訪れたのはアート制作で使用しているというアトリエ「版画工房カワラボ!」。持って来たのは色鉛筆やアクリル絵の具、アイパッドなど。取り出したのはスマホ。それから15分後、いっこうに制作が始まらない。今回松尾さんはAI「ChatGPT」を使って作品を作るという。ChatGPTの内容を見せてもらうと、そこには松尾さんが描いたという謎のイラストが。松尾さんは「中央にいるのが廃館で解体中のシアターコクーン。もうすぐ閉まってしまうし、最後の力を振り絞ってるという意味合いを込めて、建物をロボットにして立ち上がる寸前の絵を描いた」などコメント。シアターコクーン、それは松尾さんの主戦場であり芸術監督をつとめている劇場だった。しかし、2023年、渋谷再開発にともない劇場は休館。松尾さんは時代の並みに抗う存在としてこのロボットを描いたという。また、松尾さんは「このロボットはメガネをかけていて僕の顔をイメージしている。このロボが僕の分身」、しかしなぜ自分で描いた絵をわざわざAIに取り込むのか。松尾さんはバグが出る楽しみがある。シュールな間違い方や解釈をしてくれる。そこが演出家っぽいなと思って。俳優やスタッフの主観があり、混ぜ合わせながら作業していくという作業に絵を描くのにもその作業が入ってくるのが面白い」などコメント。松尾さんはまるで俳優と対話するかのようにAIとコミュニケーションを図る。そして、松尾さんはAIとの対話で生まれた作品「分身」について「62歳にもなるし、同年代の人たちが後始末に入ろうとする時期に最後のひと足掻きしようかなみたいな自分の中ではそういう心境。口元に頑張っている感が出ているかなと思う」など紹介。
「クワイエットルームにようこそ The Musical」の告知。1月12日よりTHEATER MILANO-Zaにて上演。
5万円からオークション開始、20万円で落札。
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分身の落札額はNPO法人「芸術家と子どもたち」に寄付される。
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