- 出演者
- -
車の立往生に遭遇したら。長い時間座っているとエコノミークラス症候群の危険がある。予防のためにはストレッチが有効。ストレッチの目安は1時間に1回、水分補給も忘れずに。マフラーが雪で覆われると排気ガスが車内に流れ込んでしまう。マフラー周りはこまめに除雪をする。
- キーワード
- エコノミークラス症候群一酸化炭素中毒
発煙筒の煙を排気ガスに見立てて一酸化炭素が車内に充満していく様子を再現する実験が行われた。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車の下に溜まり車内に侵入する。実験1分後にはアラームが鳴り、命の危険になるレベルになった。対策としてはエンジンを切り、暖を取るためエンジンをつける場合にはこまめにマフラー周辺を除雪すること。
- キーワード
- 一酸化炭素中毒
雪道に欠かせないスタッドレスタイヤ。溝が深く作られているが半分以上すり減ると冬用タイヤとして機能しない。100円玉をタイヤの溝に差し込み確認。1が見えているとタイヤの交換が必要。半分以上すり減るとプラットフォームが露出してくる。冬用タイヤの耐用年数は3~5年という。
除雪機は誤った使い方をすると命を落とす危険がある。デッドマンクラッチを紐などで固定すると大きな事故につながるおそれがある。機械に雪が詰まった時はエンジンを止めて雪かき棒を使用する。また、雪を捨てる時も転落の危険がある。
冬の避難で欠かせないのは防寒対策。服装は保温を心がける。冬の体育館は床の温度が0℃近くになり、使い捨てカイロで手足の先よりも首の後ろやわきの下などを温める。
水道管の凍結・破裂について。屋外の水道管の場合、水道管にタオルや毛布を巻いて固定しビニール袋などをかぶせる。凍結してしまったら風呂よりも少し熱い湯(50℃くらい)をゆっくりとかける。
雪下ろし中の転落事故を防ぐ命を守るポイントについて。ポイントはヘルメット・滑りにくい靴・命綱。はしごを固定し下で補助する。2人以上で作業し、建物の周りに雪を残す。また、軒先の雪庇に注意。雪の重さは1立方メートルあたり500キロ。雪かきのときは建物から離れて歩く。
注意が必要なのが落雪。雪が降った後に気温が上昇すると雪の表面が溶けて、水が屋根を覆う。摩擦が減少し突然滑り落ちる。降った雪の一部が固まっているざらめ雪と新雪では重さはおよそ7倍違う。衝撃が大きく雪に埋まって窒息死の危険もあるという。軒先のつららにも注意。
- キーワード
- 防災科学技術研究所
降雪量による視界の変化について調べた映像では、5~7cm/h程度から前のトラックが全く見えなくなる様子がみられた。視界不良の時には車間距離の維持と控えめなスピードが大事で、不安を感じた場合は安全な場所で待機し天候の回復を待つこと。2021年1月、東北自動車道で車やトラック60台以上が絡む事故が発生し、1人が死亡し24人が重軽傷を負った。強風が雪を巻き上げ前がほとんど見えない様子がみられた。
冬の道路は思わぬ事故につながる。「ブラックアイスバーン」は、表面に薄い氷が張った状態で、濡れただけの場合となかなか見分けがつかない。ブラックアイスバーンはブレーキの効きも悪くなり時速40キロで制動距離を測ると、雪が積もった道路は約20m、一方ブラックアイスバーンは3倍以上の約70mだった。橋の上・トンネルの出入り口・交差点付近は、特に路面が凍結しやすい場所だ。しっかり車間距離をとり、急ハンドル・急ブレーキをしない運転を心がけよう。
- キーワード
- ブラックアイスバーン日本自動車連盟
低体温症は深部体温が35℃以下になり、身体機能が維持できなくなる。不整脈・脳卒中・意識障害のおそれがあり死に至ることもある。低体温症患者の7割が自宅など屋内で発症している。WHOが勧告する18℃以上を満たす地域は4つのみ。
低体温症対策について。窓はカーテンで対策し、床につく程度の長さにする。緩衝材を使うと空気の層ができ断熱効果が得られる。燃えやすいものには近づけすぎない。また、夜間は室温が下がるため寒いと感じたら暖房を入れる。室温が18℃以上かこまめに確認する習慣をつける。
