2023年8月3日放送 22:00 - 22:45 NHK総合

四大化計画 〜世界は3つで語れない〜
教養バラエティー「ロストテクノロジー」

出演者
内村光良 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(四大化計画 〜世界は3つで語れない〜)
スタジオトーク

井桁弘恵は早稲田大学で、黒子の位置が変わることで人の印象はどう変わるのか研究していたと明かした。西谷茂リチャードはSNSに科学系の解説動画を投稿していて、内村は「語り口が優しい」と語った。

キーワード
ポケットビスケッツ早稲田大学
世界三大ロストテクノロジー「ローマンコンクリート」

西暦80年頃に建設された円形闘技場「コロッセオ」、水道橋の「ポン・デュ・ガール」、西暦120年頃に建てられた「パンテオン神殿」は独自に開発されたローマンコンクリートで作られた。395年、ローマ帝国は東西に分裂し、権力が分散すると、職人たちの統率がとれなくなり、技術の伝承が途絶えていったとされる。ローマンコンクリートの驚異的な耐久性の要因は何だったのか、明確にわからなくなってしまったという。だが、23年1月、アメリカの研究チームは自己修復機能があると発表。水を加えると石灰のカルシウムが溶け出し、乾燥して固まることで亀裂を修復するという。ローマンコンクリートの技術を再現できれば、現代の建築技術に大きな発展がみられるかもしれない。

キーワード
コロッセオトラヤヌスの市場パンテオン神殿ポン・デュ・ガールローマンコンクリート
世界三大ロストテクノロジー「ウーツ鋼」

インドの首都デリーにあるクトゥブ・ミナールの一角には4世紀頃に建設された「ウーツ鋼の柱」がある。約1600年の間、雨風にさらされているが驚異的な耐食性脳がある。インドで製造されたウーツ鋼はシリア・ダマスカスへ運ばれ、ダマスカス刀に加工された。11世紀、十字軍はイスラム側の武器だったダマスカス刀に魅了され、戦利品として持ち帰った。だが、製法までは伝わらず、17世紀頃に消失した。18世紀、マイケル・ファラデーは鋼に貴金属を混ぜるとサビに強くなることに着目したが、生まれた合金はウーツ鋼の成分とは異なった。1913年、発明家のハリー・ブレアリーは炭素とクロムの配合から、低コストでサビに強い金属を生成。それが「ステンレス」。医療器具、鉄道車両、建築材などで活用されている。なお、ウーツ鋼の製法は未だに不明。

キーワード
クトゥブ・ミナールステンレスダマスカス鋼ダマスカス(シリア)デリーの鉄柱デリー(インド)ハリー・ブレアリーマイケル・ファラデー国立競技場
世界三大ロストテクノロジー「ストラディヴァリウス」

約300年前、アントニオ・ストラディヴァリとその2人の息子によって作られたのが名器「ストラディヴァリウス」で、600ほどしか残っていない。オークションでは10億円の値がつくことがある。ストラディヴァリと職人だった息子2人は6年の間に身罷られ、弟子も他界するという不幸が続き、技術が継承されなかった。2011年、アメリカの研究チームは「音色には絶妙な構造バランスが関係している」との結果を発表。弓からのエネルギーが効率よくボディに伝わり、美しい音色が生まれるという説が唱えられた。今も研究は続いている。西谷茂リチャードは製作に使われた防虫剤、製作当時の気象が関係しているのではないかという研究結果も紹介した。

キーワード
アントニオ・ストラディヴァリオーロラクリスビーストラディヴァリウスソイルヘリエ
世界三大ロストテクノロジーを四大化 先攻 サンシャイン池崎

工学部出身のサンシャイン池崎は世界最古のコンピューターとされる「アンティキティラの機械」を紹介。1900年、古代ギリシャ時代の沈没船から見つかったもので、天体観測機のようなものと考えられていた。だが、イェール大学のプライス教授は論文で、天文現象を計算するアナログの機械だと指摘。コンピューターは広義では計算やデータ処理を自動で行う装置とされ、アンティキティラの機械もコンピューターといえるという。作られたのは紀元前1世紀頃だが、内部には1000年以上先のテクノロジーが使われていたという。

キーワード
アンティキティラ島アンティキティラ島の機械イェール大学ストラディヴァリウスデリーの鉄柱デレク・デ・ソラ・プライス大分大学

「アンティキティラの機械」内部をX線撮影したところ、「遊星歯車機構」という技術が使われていたことがわかった。自動車、ロボットの動力伝達に使われ、歴史上に登場するのは14世紀にあたる。なぜ、製法技術が途絶えてしまったのか、決定的な証拠は見つかっていない。ギリシャにある大学のシラダキス教授、エフスタシュー教授は半年を費やし、復元に成功。星座に対して、太陽や月の位置、月の満ち欠けもわかったという。ある文字盤からはどの月に日食、月食が起きるのか推測できたという。文献を遡ると、紀元前3世紀に生きていたアルキメデスは青銅でできた装置を作り、太陽や月の位置を示すことができたという。さらに紀元前2世紀に活躍した天文学者、ヒッパルコスの知見も加わり、アンティキティラの機械に繋がったと推測される。

キーワード
アリストテレス大学アルキメデスアンティキティラ島アンティキティラ島の機械アーサー・C・クラークヒッパルコスマルクス・クラウディウス・マルケッルス遊星歯車機構
サンシャイン池崎VS.武井壮 四代化を勝ち取るのは?

審査の結果、サンシャイン池崎がプレゼンした「アンティキティラの機械」が四大ロストテクノロジーとして認定された。内村光良は池崎のプレゼン力というよりも、VTRの力が大きかったと勝因を分析した。

キーワード
アンティキティラ島の機械ダッカ・モスリン
(エンディング)
エンディング

エンディング映像が流れた。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.