2026年10月24日放送 17:00 - 18:10 TBS

報道特集
広報費が10倍に?高市政権の情報発信は▽少女衰弱死で裁判開始

出演者
伊藤隆佑 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 北村麗 
(ニュース)
台風30号 週明け九洲に接近・上陸か

きょう昼頃にかけ沖縄県の先島諸島に接近した台風30号。きょう午前、石垣島地方には線状降水帯直前予測の速報が発表された。先島諸島は1日以上暴風域に入り、長時間にわたって非常に強い風に見舞われた。気象庁によると、週明け月曜日にかけ、奄美地方では最大15mの風が予想されていて、鹿児島県でも警報級の高潮になる可能性がある。大型の台風30号。今後、東シナ海で進路を東寄りに変えて、月曜日に九州に接近・上陸し、火曜日頃までに温帯低気圧に変わる見込み。また前線が本州付近に停滞しているため、台風から離れた関東などでも雨になっている。きょう都内では11年ぶりに東京湾大華火祭が開催される。関東更新地方では、月曜夕方~火曜朝にかけ雨のピークとなる見通し。

(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニュース)
西~東日本火曜にかけ大雨のおそれ

台風の今後の影響について解説する。台風30号は先島諸島の北にあり、東シナ海を北上している。この後、進路を東寄りに変えて、月曜日にも九州に最も接近あるいは上陸する予想。

速報 金正恩総書記が電撃訪中か

韓国の聯合ニュースなどによると、北朝鮮の金正恩総書記はきょう、今月開通したばかりの中朝鴨緑江大橋を通って中国・丹東に到着した。あすは朝鮮戦争に中国が参戦してから76年の記念日で、JNNが市内の記念館の様子を確認したところ、金総書記の訪問に関連するとみられる車列の一部を確認できた。中朝関係を巡っては、ことし6月に金総書記が習近平国家主席と会談している。アメリカのトランプ大統領が金総書記との首脳会談に意欲を示していることから、中国との関係を強化し、交渉を有利に進めたい思惑もあるとみられている。

「能動的サイバー防御」緊急要請

GOMインターネットグループが運営するFX取引などに使われるサーバー「お名前.comデスクトップクラウド」が不正アクセスを受け、利用者から不正な取引があったと相談が寄せられている。この問題を受け、GMOは民間事業者単独では対応は困難だとして、政府に能動的サイバー防御を緊急要請した。その上で、サービスの全利用者に対し、一律5000円のお見舞金を支払うと明らかにしている。今回のサイバー攻撃ではサービスを利用する30代の男性も2つのFX口座で被害を受け、計65万円ほどを失った。

知人女性(30)遺体を車内に遺棄か

死体遺棄の疑いで逮捕されたのは自称千葉県松戸市の会社員、中島遼太容疑者。中島容疑者は今月17日ごろ~おとといまでの間、知人の加藤理沙さんの遺体を市原市のアパートの駐車場から来るまで仙台市青葉区のコインパーキングに運び、車内に遺棄した疑いが持たれている。計sタウによると、今月21日に加藤さんの夫から「妻と連絡が取れない、使っている車がない」と通報があり、事件が発覚した。遺体は車の後部座席で毛布を被せられた状態で見つかった。中島容疑者は容疑を認めたうえで、殺害もほのめかしているという。警察は殺人の疑いも視野に捜査している。

(気象情報)
気象情報

台風30号の進路、気象情報を伝えた。

(特集)
「世界の真ん中」G7に総理不在

高市政権発足から1年。今、総理官邸の広報戦略が大きく変わろうとしている。内閣広報室の来年度の概算要求額は今年度予算の10倍。大きく膨らむ予算で政府は何を行おうとしているのか。今月、高い内閣の外交姿勢が国会で追求された。事の発端は今月2日に開かれたG7首脳らによるオンライン会合。議題はディーゼル価格高騰への対応などについて。アメリカのトランプ大統領はカメラをオフにしていたが、各国首脳らが参加。しかし、その中に高市総理の姿はなかった。

なぜ?“黒子役”がG7代理出席

高市総理が欠席したG7首脳によるオンライン会合。代理出席したのは遠藤和也外務審議官。G7の調整を担うシェルパと呼ばれる、いわば黒子役。これに疑問の声が上がると、高市総理はXに「この会議は議長国のフランスが当日直前に急きょ設定したもので、代理出席が認められていた。バーナム英国首相は欠席・代理出席となり、コスタ欧州理事会議長も欠席された聞いている」と投稿。EU当局によると、コスタ議長は日程上の都合で欠席したが、フォンデアライエン委員長が出席したとしている。イギリスのバーナム首相は父親の葬儀のため欠席。閣僚であるミリバンド外相が代理出席した。高市総理の投稿には欠席理由は書かれていない。G7会合当日、高市総理は午後6時半頃から自民党の麻生副総裁らと公邸で会食。午後7時45分には終了したという。高市総理が欠席したG7会合は午後9時半から約30分間行われた。「業者が間に合わない」と説明したが、8月には公邸についてXに、「通信環境も整備されている」と投稿。元外務事務次官の薮中三十ニ氏は高市総理の説明について、「各国がみんな出ているわけだから、それなりの調整をしている。日本時間で夜9時半、やりやすい時間になっている」と指摘。かつてG8サミットの現場で小泉元総理のシェルパを務めた薮中氏。黒子役が首脳の代わりを務めることはできないと話す。首脳外構での発信の場を自ら欠席した形の高市総理。

広報予算“10倍要求”使い道は

国内外への情報発信の強化に前年度比10倍もの予算が要求された。

高市総理SNS多用「国会は嫌?」

政権発足から1年。高市総理が情報発信の手段として多用しているのがSNS。この1年間で自身のXに投稿した数は850回を超えた。今週水曜日の夜には、プログラミング言語「PHP」に重大な欠陥が見つかった問題で異例の注意を呼びかけた。一方で、農水大臣に抜擢した簗氏の疑惑が報じられた先月末以降、高市総理は自身のXに65回を超える投稿。だが、簗氏の問題や辞任については全く触れていない。SNSで一方的な発信を続ける高市総理。野党の立憲民主塔・蓮舫参院議員からは「国会への出席は嫌か」と質問された。高市総理の国会への出席は野党が強く要求するが、歴代の総理と比べて短い時間。高市総理の情報発信について野党はどう見ているのか。民主改革の会・小川淳也代表は「(SNSは)自らにとって主張したいこと、好都合なことを一方的に発信する場。記者会見や国会は逆。不都合な問いや否定的な意見にどう真摯に向き合うか。それこそが民主主義の在り方や政治に対する信頼の根源。これを軽視していると受け取られかねない姿勢」と述べた。

情報発信の在り方が問われている高市政権だが、さらに多額の予算を投じて、政策のPRを推し進めようとしている。その1つ、内閣広報室の来年度予算の概算要求額は72億円に上った。今年度の7億円から10倍以上の大幅な増額。高市総理個人の発信とは異なり、内閣広報室が運用しているのが首相官邸SNS。日々の官房長官会見や総理の動静、災害時には政府の対応をライブ配信で伝えている。中には総理の視察などを短くまとめる動画は内閣広報室の職員自らが編集を行うという。先月には、成長・投資分野の現場を紹介する動画も公開した。若い世代へも届く広報へと幅を広げる中、民間に委託する形での動画制作も始めている。元自民党衆議院議員の杉村太蔵氏。出演のオファーは内閣広報室から直接あり、動画の狙いを「今までの霞が関は省庁のHPに(情報を)置いておけば終了だった。これからは政策を多くの国民に知ってもらう努力をしなくてはいけない」と説明されたという。ギャラの交通費も出なかったという。内閣広報室は他の出演者は、打ち合わせの上、最終的に委託先が選定したとしている。今年度は、こうした動画政策や効果測定の委託にすでに合わせて3億3000万円以上が投じられた。要求が通れば、この予算が来年度は約59億円へと増大することになる。かつて大手広告代理店で政府の広報も手掛けた経験がある桜美林大学・西山守准教授は、金額そのものよりも広報予算がどのように使われるのか、それが問題だと指摘する。さらに問題視するのは演出が加わった政府の動画がネット上に溢れ、無意識のうちに視聴されることだという。西山氏はインターネット上の政府広報のルールが明確でないことを問題視する。

政府広報のあり方は“宣伝”との危うい境界

政策の内容を広く理解してもらうために丁寧に説明する必要がある。これはその通りだと思う。ただ、一方的な伝え方になったり、政治家個人や政党の宣伝とならないための線引は重要。村瀬健介は「違和感があった。世論誘導という批判を受けないためにもルールはしっかり議論していただきたい」、日下部正樹は「今回の概算要求額を聞いた時、一体政府はどれだけたくさんの動画を作るのかと。国民に政策を理解してもらうことは必要だが、古今東西、政府広報というものが権力維持の道具にもされてきた。政府広報は基本的に自分に都合の悪いことは積極的に発信することはない。権力監視はマスメディアの重要な責務。改めて自らの足元を見つめ直すときなのかと思う」とコメントした。

16歳少女の衰弱死 裁判始まる

娘のるなさん(仮名)は去年12月、16歳の若さでこの世を去った。悲劇を繰り返させないために。警察と検察の捜査のあり方を問う戦いが続いている。るなさんは長年、障害者福祉に携わってきた母に憧れ、中学卒業後、障がい者支援施設で働いていた。しかし、施設で行われたイベントで、利用者の顎の付近を複数回押さえつける暴行を加えた疑いで、去年6月、兵庫県警に逮捕された。当時16歳。まったく身に覚えのない容疑での逮捕・勾留は18日間に及んだ。るなさんは釈放後にPTSDと診断され、逮捕から6ヶ月後、亡くなった。死因はるい痩。母は、警察や検察の違法な捜査の末にるなさんが死亡したとして、兵庫県と国を相手取り損害賠償を求める訴えを起こした。今週水曜、第1回目の口頭弁論が開かれた。るなさんが留置場で書いた取り調べの記録。警察官が執拗に自白を迫る様子が記されていた。るなさんが逮捕されるきっかけとなったのは、知的障害のある施設利用者が市役所に伝えた内容だった。しかし、るなさんの死亡から3ヶ月後、母のもとにその利用者から「オーバーに言ってしまった」などと書かれた手紙が届いた。検察からは不起訴になったとだけ伝えられた。この日、母は法廷に立ち、意見陳述をして、自ら裁判官に思いを伝えた。一方、県と国は争う姿勢を示し、請求の棄却を求めた。法廷の後、兵庫県警は取材に対し「国家賠償法上の違法はないと判断している」とした。娘の無念を晴らすため裁判に踏み切ったるなさんの母。そこに一通の手紙が届いた。「私の娘も同じように突然、明石署に呼ばれ取り調べを受けた」。

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