2025年1月6日放送 19:57 - 20:42 NHK総合

大追跡グローバルヒストリー
幕末イギリス密航!謎のサムライチームを追う

出演者
上田晋也 村上佳菜子 ヒコロヒー 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

上田晋也は「すごい史料がまた見つかったの?」「疑ってるわけじゃないけど捏造してないよね?」などと話した。

キーワード
イギリス
MISSION 幕末 謎のサムライチームを大追跡
イギリスに密航した謎のサムライを追う

ロンドン大学の1865~66年の学籍簿には「アサクラ」「ウエノ」「マツムラ」「シオダ」「スギウラ」など全14人の日本人の名前が。1865年といえば日本は江戸時代末期。海外渡航は死罪という時代。14人は薩摩藩から来た若きサムライ。“薩摩スチューデント”と呼ばれている。サムライたちは名前を偽ってイギリスに潜入していた。きっかけは2年前に遡る。1863年、薩摩藩とイギリスが戦った薩英戦争。イギリス艦隊の近代兵器を前に薩摩藩は大敗。その和平交渉の場で、薩摩藩は負けた相手にこそ学びたいとイギリスに秘密の留学を申し入れた。そこで集められたのがサムライチームだった。一人ひとりに学ぶべきミッションが与えられていた。

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ニューヨーク・タイムズノッティンガム大学ロンドン大学ロンドン(イギリス)
クイズ

クイズ「SATSUMAとは何でしょう?」。ゲストらが答えを予想。正解は「温州みかん」。薩英戦争の和平交渉のときにイギリスに贈られ、それがきっかけで広まったとか。

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イラストレイテド・ロンドン・ニュース温州みかん
イギリスに密航した謎のサムライを追う

1865年4月、密かに薩摩を出たサムライたちは約2か月の船旅を経てイギリスに上陸。この頃のイギリスは世界の覇権を握った大英帝国の最盛期。サムライたちが目の当たりにしたのは産業革命で急発展した工業都市の姿。1865年10月、ロンドン大学に入学。

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The Bedford Timesサウス ケンジントン ホテルロンドン大学ロンドン(イギリス)畠山義成羽島(鹿児島)財部実行
サムライたちの極秘ミッションとは

順調に留学生活を送る薩摩スチューデント。しかしその一方で、大学に入らず、極秘ミッションにあたっていたメンバーがいた。サムライチームのリーダー・新納久脩。スコットランド・グラスゴーにある造船会社で秘密裏に軍艦の図面を入手していた。

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グラスゴー(イギリス)大久保利通新納中三西郷隆盛鹿児島県歴史・美術センター黎明館
イギリスに密航した謎のサムライを追う

上田晋也は「負けたら即学びに行こうっていうのもすごいし、それを受け入れるイギリスもすごい」などとコメントした。

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イギリスビヨンセ
英国で運命の出会い 驚きのサムライ交流録

薩摩スチューデントたちはベイズウォーターエリアにあるアパートで暮らしていた。畠山義成の日記を見ると彼らの元を招かれざる客人が訪ねている。それは長州ファイブと呼ばれる長州藩のサムライたち。同じ時期、ロンドン大学に留学していた。長州藩と薩摩藩は犬猿の仲。主義主張の違いにより、両藩のサムライたちが会うと斬り合いが起こってもおかしくなかった。ところが、畠山の日記には犬猿の仲の両者が5時間語り合ったとある。別の日には、長州藩の山尾庸三のために薩摩スチューデントが自分たちの生活費から1人1ポンドずつカンパしたエピソードも残っている。

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グラスゴー(イギリス)ノッティンガム大学ベイズウォーター(イギリス)井上勝井上馨京都府伊藤博文山尾庸三森有礼畠山義成遠藤謹助
クイズ

クイズ「ダーウィンが出版した本のタイトルは?」。ゲストらが答えを予想。正解は「種の起源」。チャールズ・ダーウィンもロンドン大学ゆかりの人物。

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ジェレミ・ベンサムジョン・フレミングチャールズ・ダーウィンルビーの指環ロンドン大学寺尾聰種の起源
英国で運命の出会い 驚きのサムライ交流録

ロンドン大学で学んでいた長州藩と薩摩藩のサムライたち。指導教官はいずれもウィリアムソン教授。記録によれば、ウィリアムソン教授は日本のサムライたちを自宅に宿泊させたり日本人向けの特別授業を嘆願したり、力を尽くしてくれたそう。ウィリアムソン教授が教えていたのは分析化学だった。イギリスで世界の最先端を学んだ薩長のサムライたち。帰国すると一致団結して明治時代の新しい国づくりで活躍している。

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アレキサンダー・ウィリアムソンロンドン大学土真宗正行寺 ロンドン道場
英国で運命の出会い 驚きのサムライ交流録/最年少のサムライ 波乱万丈の人生とは

村上佳菜子は「化学と一緒ってことですよね。異なるものが合わさることで新しいものが生まれるというのは人と人でも同じなんだと感じた」などとコメントした。専門家・町田明広さんによると、日本の薩長同盟の半年前に、薩摩スチューデントと長州ファイブが友好を深め、ロンドン薩長同盟を結んでいたという。

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アレキサンダー・ウィリアムソンロンドン(イギリス)東京都熊本県長沢鼎
最年少のサムライ 波乱万丈の人生とは

薩摩スチューデントの最年少・長沢鼎は、13歳だったため大学に入らず、スコットランドの中学校へ通うことに。町の図書館に当時の長沢を知る手がかりが残されていた。中学校の成績優秀者が載っている記事には地理・ラテン語・英文法でトップになった長沢の名前があった。

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アバディーン中央図書館アバディーン(イギリス)グラバーハウストーマス・ブレーク・グラバーロンドン(イギリス)森有礼長沢鼎
クイズ

クイズ「長沢がケンカの時に使った道具は?」。ゲストらが答えを予想。正解は「ステッキ」。長沢鼎の鋭い一太刀にいじめっ子も尻尾を巻いて退散したそう。

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長沢鼎
最年少のサムライ 波乱万丈の人生とは

1867年7月、薩摩藩は幕府との戦いに向けた準備に入り、留学資金の仕送りが途絶えるようになってしまった。留学から2年、イギリスに残っていた6人は物価が安いアメリカに渡ることを決心する。長沢鼎は先輩たちに連れられ、そのままアメリカへ。留学を続けるために農園で働くことになった長沢。そこでワイン造りに魅了される。やがて長沢は他の留学生たちが帰国する中、アメリカにとどまることを選ぶ。長沢は接ぎ木手法を編み出し、フィロキセラの脅威からぶどうの木を守った。1882年、長沢が30歳の時、ワイン販売会社を設立。海外への販売網を確立し、カリフォルニアワインを世界に売り出していった。長沢はアメリカのワインを世界レベルに押し上げ、ワイン王と呼ばれるまでになった。長沢は、1934年、82歳で死去。長沢の死から半世紀経ち、来日したレーガン大統領が長沢の偉業を日本に伝えている。

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Santa Rosa Daily Democratイギリスグラスゴー(イギリス)サンタローザ(アメリカ)ニューヨーク(アメリカ)パラダイス リッジ ワイナリーフィロキセラリバプール(イギリス)ロナルド・レーガンロンドン(イギリス)国会議事堂東京都薩摩藩英国留学生記念館長沢鼎鹿児島国際大学
海を渡ったラストサムライの大冒険

長沢鼎について上田晋也は「すごい人がいらしたとはね。しかも、ワインを作ったのが焼酎の国の人だよ」などとコメントした。

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長沢鼎

追跡班は取材の最後に現地に住む長沢鼎の子孫にあうことができた。見せてくれたのは長沢が愛用していた日本刀。実はサンタローザでは2017年10月に大きな山火事が発生。長沢のワイナリーの跡地にあった記念館も炎に包まれ、多くの遺品や資料も失われた。しかし、奇跡的に焼け残ったのが刀。長沢はワイン王となった後も薩摩の剣術の鍛錬を欠かさなかったという。

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サンタローザ(アメリカ)ロンドン大学長沢鼎
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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