2023年8月28日放送 4:20 - 4:45 NHK総合

小さな旅
彩りの海 〜愛媛県 伊予市双海町〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(小さな旅)
彩りの海 〜愛媛県 伊予市双海町〜

愛媛県伊予市にある双海町はせり出す山に囲まれた小さな漁師町。下灘駅は無人駅にも関わらず多くの人が乗降する。目の前に広がる海を目当てに多くの観光客が訪れるという。25年ほど前、JRのポスターとして取り上げられたことで下灘駅は話題になった。そんな下灘駅で観光ボランティアをするのは近所に住む福井早苗さん、夫の恒博さんと一緒に観光ボランティアを行う。13年前に移り住んだ福井さんご夫婦、恒博さんにはゆかりのある土地だったが、早苗さんには右も左もわからぬ土地。引っ越した当初は家に籠もる日が続いたが、目の前に広がる海が元気づけてくれた。やがて駅でのボランティアを始めた早苗さん、ノートに観光客からのメッセージがしたためられており、早苗さんは一つ一つに返事を書く。早苗さんはこの景色をずっと大切にしていきたいという。

キーワード
JR下灘駅双海町(愛媛)

美しい景色に心惹かれる人がいる一方で双海町は人口減少に悩まされ、かつての3分の1以下になった。町を支えた漁業に携わる人も減ったという。そんな中生まれも育ちも双海町の漁師である和田直樹さんは16人で漁を行っている。船で港を出て10分もすれば豊かな漁場にたどり着く。巻き網漁でシラスを獲っていく。和田さんは漁師は1人でできるものではないと話す。しかし2年前に漁船10隻のうち8隻を火災で失ったのだという。しかし町で受け継いできた漁業を守らなくてはという「意地」があったと話す和田さん。町の人の応援もあり再開することができたという。和田さんは感謝の気持ちを忘れないでいると話してくれた。

キーワード
シラス双海町(愛媛)松山市(愛媛)

漁港からの坂道を昇と見える喫茶店。町にはこうしたお店が少なくなったが、こちらのお店は大人から子どもまで集まる。店を営む上田沙耶さんは、閉まっていたお店を2年前に再興したのだという。名物の中華そばは1日に80杯出ることもある人気メニュー。実は上田さんは松山出身で、祖父母が住んでいたことから移住してきた。もともとこの喫茶店は祖父母が営んでいたが、復活させることに祖父母は猛反対したという。そこで上田さんは地元の集まりなどに参加し、受け入れてもらうことから始めたのだという。地元に溶け込んだ上田さんは、町の人を巻き込んで店の再興を後押ししてもらった。外堀を埋めてきた孫を、お祖父さんとお祖母さんは認めざるをえず、名物の中華そばのレシピを教わることができた。お店の屋上からは海に沈む夕日を眺めることができる。上田さんは「夕日も海もきれい、人も良い。こういう人たちと過ごしていけたら」と話してくれた。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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