2023年8月7日放送 4:20 - 4:45 NHK総合

小さな旅
いりこ煌(きら)めく夏 〜香川県 伊吹島〜

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(オープニング)
オープニング

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(小さな旅)
いりこ煌(きら)めく夏 〜香川県 伊吹島〜

香川県の沖10キロのところにある伊吹島は人口400人ほどの島。島の周辺は豊かな漁場となっており、島民のほとんどは漁業に関わる仕事をしている。島唯一の商店に足を運ぶと、日用品や食品と供に「伊吹いりこ」の名で知られる特産品が並んでいる。江戸時代に始まったとされる伊吹島のいりこ作り、15の網元が収穫から加工までを行っている。カタクチイワシ漁が始まるのは6月から9月、この時は解禁の1週間前の時期だった網元の1人である松本伊三郎さん、自分で編んだという300mもの大きさの網で漁を行っていくという。松本さんは網元を継ぐ時にノートを託され、そこには網の目の大きなどが記されており、今でも参考にしているのだという。このノートには松本さんの経験も書き込まれている。後に仕事を引き継ぐ際に役に立てばと松本さんは語る。少しずつ代替わりについても考え、今では長男の将和さんと仕事をすることも増えた。将和さんはお父さんに対する憧れも抱きつつ「超えなくては」と考えていると話してくれた。伊吹島の人口は昭和30年代の10分の1ほど。しかしカタクチイワシの漁が始まると100人ほどが働きに来る。松本さんの加工場でも22人ほどが働く。人が増えれば食事を作る松本さんの奥さんの満代さんは忙しくなる。家族だけの時とは比べ物にならない量の食事を用意する。食卓を囲む人が増えるということは漁が近づいたことの証。満代さんは「何事もなく獲れてくれれば」と話してくれた。また漁が解禁に近づくと普段6人の島唯一の保育所は10人に増える。

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6月12日、カタクチイワシの漁が解禁となる。松本さんは港で船を見送る。船は10キロほど沖にでて魚の群れを探していく。漁解禁となったこの日はなかなかイワシの群れが見つからない。近くの船と連絡を取りながら、網を下ろすポイントを探していく。そこから30分後、一番網を海に入れていく。獲れたカタクチイワシは運搬船の生け簀に入れていく。運搬船の船長である将和さんは、新鮮なうちにカタクチイワシを運搬していく。加工場では受け入れ準備を進めていく。運搬船は網をあげて15分後、30分以内に釜の中に入れられるかでいりこの味が決まるのだという。釜で茹でたカタクチイワシを20時間乾燥室で乾かし完成。しかし生でも乾かし過ぎてもよくないため、松本さん何度も確認する。今年1番の伊吹いりこは翌朝完成。松本さんは「いりこがあってこそのこの島だから」と語ってくれた。伊吹島の暑い夏が続く。

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(エンディング)
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