2023年9月10日放送 8:00 - 8:25 NHK総合

小さな旅
恵みも災いも 〜秋田県 米代川〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(小さな旅)
恵みも災いも 〜秋田県 米代川〜

秋田県北部を流れる米代川。上流の渓谷をスタートすると川沿いの林には真っ直ぐに伸びた秋田杉、古くから木材として珍重されている。中には樹齢200年を超えるものもあるという。米代川の支流である阿仁川が流れる北秋田市は杉を使った工芸品作りが盛ん。佐藤秋男はこの道35年のベテランだという。そんな佐藤さんには「材料に使うのは天然の秋田杉」とぃうこだわりがある。目が細かく、柔らかいながらしなりに強いのが特徴なのだと佐藤さんは語る。ただ天然の秋田杉は10年前に伐採が禁じられる。佐藤さんは通常薪にする端材も残してきた。佐藤さんにとってこれらは宝物なのだと話してくれた。どんな小さな木も、佐藤さんの手にかかれば桶などに変わっていく。昼時には佐藤さんは工房から自宅へ、待っているのは奥さんのたえ子さんと飼い猫。昼食の栗ご飯を入れておくのは杉を使ったおひつ。杉が余計な水分を吸収し、冷めても美味しくご飯が食べられる。新たな商品を作った際、佐藤さんは奥さんのたえ子さんに意見を聞くという。時にはなかなか辛辣な意見をもらうのだと佐藤さんは笑った。佐藤さんは自分は杉の木に生かされているのだと語ってくれた。

キーワード
北秋田市(秋田)秋田杉米代川阿仁川

米代川は中流まで来ると流れが非常に穏やかになる。そこには子供会のレクリエーションでカヌーなどを体験する人たちの姿があった。米代川の中流に位置する大館市には多くの水田があり、川からの水がしっかりと流れ込むよう、水路の掃除や水の量の調整が欠かせないという。農家の富樫さんは米代川を米づくりには欠かせない存在だと語ってくれた。ただ洪水などの不安もあり、昨年も大雨で米代川が溢れ、水が引けば土砂があり作付けを諦めた人もいる。ただ川の氾濫は肥えた土をもたらしてもくれたのだという。富樫さんは米代川の近くで農業を行うことに関して、良い事も悪い事もわかっており、それを受け止めているのだという。米代川の下流付近、能代市。夏に行われる能代役七夕では灯籠が米代川に向かっていく。灯籠に火が放たれ、1年の汚れとともに流される。川への感謝と明日への願いを米代川は運んでいく。

キーワード
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エンディング

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