2023年10月1日放送 8:00 - 8:25 NHK総合

小さな旅
「“大蛇”と生きる村 〜新潟県 関川村〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(小さな旅)
“大蛇”と生きる村 〜新潟県 関川村〜

新潟県関川村。5000人ほどが暮らし、中心を流れる荒川は水質日本一になったこともある。須貝正春さんは関川村で育ち荒川を遊び場に育ったという。荒川のすぐそばにある釣り客が集まる宿には全国からお客さんが集まるが、須貝さんはそんな宿を運営している。自身が釣ったものは早速お客さんの夕食に。須貝さんはお客さんを交えて釣り場の情報を交換する。須貝さんは宿を開いて43年になるという。須貝さんは中学校を卒業後に畳職人になる。そんな中、25歳の時に西日本を旅をした際に「宿をやればお客さんが来て、人と出会い人生が豊かになる」と考え27歳で宿をオープンした という。須貝さんは「こんな田舎だけど、心のつながりがあるから来てくれる」とお客さんとの関係について語ってくれた。関川村を流れる荒川の支流には共同浴場があり、200円で入浴できる。組合長の堀利博さんは、かつて川でもお湯が出たのだと話してくれた。堀さんは仕事をリタイアしたあと共同浴場の管理を引き受けたという。

キーワード
荒川関川村(新潟)

お盆明け、村では祭りの準備として藁で巨大な蛇を作る。大蛇は村を練り歩くのだという。35年前に始まった祭りで、発案したのは釣り宿の須貝さん。1967年の羽越水害で川が氾濫、34人が犠牲になったという。村では大蛇が水害をもたらすと言い伝えられており、祭りには川との共生を願う意味があるのだという。須貝敏子さんは関川村で特産の生椎茸を栽培している。ここで使われる水は豊富な地下水だという。敏子さんは集落の寄り合いで自慢の椎茸料理を振る舞う。敏子さんは44歳で椎茸の栽培を始めた。「地元の農業に貢献したい」と考えたのだという。しかし昨年川が氾濫し、椎茸の栽培ハウスも浸水、栽培していた椎茸は処分せざるをえなかった。一度は辞めることも考えたが、ボランティアの人に助けられ、4か月後に椎茸作りを再開したという。敏子さんは川の怖さを語りつつも、その恵みのありがたさを語ってくれた。8月27日、祭り当日に82.8mの大蛇が練り歩く。須貝さんは「川と一緒に生きて受け継がれているのが幸せなことだ」と語ってくれた。

キーワード
羽越水害
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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