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オープニング映像。
栃木県北部にある那須連山。観光客や地元の住民にも愛される。ロープウェイを使えば4分ほどで9合目まで登ることもできる。残雪も消えた5月下旬、山では満開のミネザクラが迎えてくれた。登山口、これから山に向かうという野本さん。那須連山の中腹で山小屋を営んでいるという。山小屋をへは徒歩しかルートがなく、週に1回30キロの荷物を持って野本さんは山を登る。山小屋に着くも、休む間もなく登山客の応対をする野本さん。登山客は温泉を楽しみにしているという。源泉かけ流しの温泉で、目の前には雄大な光景が広がる。
那須で生まれ育った野本さんは18歳の時にこの山小屋と出会う。アルバイトをして山登りなどをしていたが、先代の女将さんが受け入れてくれた。一度は山小屋を離れた野本さんだったが、先代の女将さんから跡を継いでくれないかと誘われたのだという。夕方になると太鼓で宿泊客に食事の時間を知らせる野本さん。これは先代の時代からの習慣だという。食事は山小屋とは思えないほどの品数、これも先代譲りのおもてなしだという。
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- 大金フサ子
標高1200mのあたりにある沼ッ原湿原。ここに毎週来て写真を撮っているのは和嶋歩さん。和嶋さんは4年前に移住してきたのだという。写真家として個展を開くこともあるという和嶋さん。写真を撮り始めたの13年前、お姉さんが亡くなったことで「自分は空虚な日々を送っていた」と感じたからだという。山の麓にあるコーヒーショップ、週末を中心に人で賑わう。店主の高根沢尚子さんは地元出身で、かつては海外で働いていたという。かつてこの場所はお茶屋さんがあった場所なのだという。高根沢さんは身近に自然がある場所でお店を開きたいと考えたのだという。
山小屋を営む野本さん。「ジダケ」と呼ばれる山菜を探す。先代の女将さんから下処理の方法で、息子の悠太朗さんと下ごしらえを行う。大学が休みの時に手伝いにくるという悠太朗さん、山小屋を継いでほしいと強く思うわけではないが、選択肢の1つになればと野本さんは語る。身も心も包み込んでくれる、那須連山は今日もゆったりと佇んでいる。
エンディング映像。