- 出演者
- 藤田大介 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。
以前放送した「登山鉄道の科学」が第64回科学技術映像祭 科学技術館館長賞を受賞した。野依良治科学技術館館長は「科学技術館は生活と密接につながっているが、その仕組みはなかなか分からない。(目がテンは)学校の教科書よりも説得力がある」とコメントを寄せた。今回は路面電車に注目する。軽量軌道交通と呼ばれる藤田大介アナが広島を訪れ、新旧さまざまな路面電車を比較する。
スタジオには科学技術館館長賞の賞状が登場。所ジョージは野依先生からのコメントに喜びを見せた。今回は「シン・路面電車の科学」。レトロなイメージがある路面電車だが、いま路面電車こそがこれからの時代に期待されているという。
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- 科学技術館館長賞
広島電鉄は路面電車の運行を行っている国内最大規模の事業者。江波車庫には100形、通称・大正形電車が保存されている。大正時代に製造された車体を改造し、開業当時の車両を再現したもの。隣にあるのは昭和の時代につくられた650形。昭和17年に製造され被爆後も復旧や改造を施されながら現役で広島を走る最古参の車両。時代が進むと多くの人を乗せるため車体が長くなっていき、輪軸の数を増やして重さを分散させるようになった。このボギー台車はカーブを通過する時に安定をもたらしてくれる。
藤田アナがぜひ知ってほしい珍しい路面電車を紹介。 鹿児島市電は街の緑化のために軌道がすべて芝生になっていて、真夏でも地表面温度が約17℃低下、騒音が9dB減少したという。芝生の維持のために世界初の散水・芝刈り電車も導入されている。
LRT(ライト レール トランジット)は次世代の路面電車システムで、従来に比べ走行環境・車両がグレードアップしている。「1000形 グリーンムーバーLEX」の車内は床全体がフラットで遠くまで見渡せる通路が特徴。大きな特徴は超低床車両で床からの高さは約33cm。停留所からの段差がほとんどなくバリアフリー化を実現している。ここにも台車に秘密がる。前後の車輪を側面に設置したモーターで回し、車軸をなくし空いたスペースを通路にすることで床を下げることを実現している。車体自体を折り曲げることで前後の車輪の間隔を短く保ち、カーブに対応している。
藤田アナが発見したおもしろい停留場を紹介。小綱町 電停は道路にのりばの表示が書いてあるだけの停留場になっている。このような停留場は安全配慮のために排除されていき、広島ではここだけが残っているという。
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- 小網町駅
開業目前の宇都宮ライトレールを取材。今年8月に開業した芳賀・宇都宮LRTは宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地を結ぶLRT。これまで宇都宮市は車が中心の地方都市だったが、車を使用できない人でも移動しやすい町づくりが期待されている。
新型のLRTは超低床車両。すべて扉の横には交通系ICカードのリーダーが付いていてセルフ乗降ができる。車両幅は2650mm、路面電車では最大級の大きさでベビーカーなどが乗せられる大きなフリースペースもある。
所ジョージは「路面電車は昔からあったがみんな車に乗っていた。今やこれの方がいいんじゃないかと思い出した。宇都宮ライトレールは未来なんですね」とコメントした。
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- 芳賀・宇都宮LRT
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