- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。
去年カナダで開催されたCOP15の会場で、ネイチャーポジティブの実例としてかがくの里の取り組みが世界に発信された。そして後日、G7広島サミットでかがくの里のVTRが流れることに。果たしてG7での反応は?さらに、新たな研究者が里にやってくる。今回は上半期のかがくの里を一気にお伝えする。
G7とはアメリカや日本などの7か国とEUの首脳が集まり、世界平和や環境問題について議論を交わす会議。そこに阿部健一が乗り込んだという。
今年5月に開催されたG7広島サミットでは各国首脳が広島を訪れ、世界が直面する問題について議論した。その機会にかがくの里を紹介する映像が流れることに。国際メディアセンターの近くに海外メディア向けのPRブースがあり、環境省の取り組みを紹介するブースでかがくの里のVTRが流れた。30by30の目標に向けて環境省が考えた自然共生サイトは民間企業・個人の土地も生態系が保全されていれば国が認定するという取り組み。かがくの里はその先駆けだと評価された。
自然共生サイトに賛同する団体を紹介。東京・下丸子にあるキヤノン本社の敷地内は“下丸子の森”と呼ばれるたくさんの木が植えられた緑地帯。池ではカルガモの子育てが見られ、ハヤブサが来ることも。2023年8月時点で40種類の野鳥が観察できているという。キリングループのメルシャンが管理する長野県のシャトー・メルシャン椀子ヴィンヤードは使われなくなっていた農地にぶどう畑を作っていて、希少種が暮らすぶどう畑になっているという。
今年5月末、国立環境研究所の研究員で、生物多様性の研究者である深澤さんと石濱さんがやってきた。深澤さんは放棄された里山にどれくらいの生き物が残っているかを研究しており、石濱さんは絶滅危機にある植物の保全などについて研究しているという。今回は植物を中心に里の多様性を調査する。大事なのは過去にここがどのような土地だったかを知ること。過去の航空写真を見ると、かがくの里の隣は40年前まで棚田だったことがわかった。古くから生えていた植物がどれだけ自生しているかが生物多様性が保たれているかの目安になる。過去に棚田だった場所には沢が流れ、6月になるとホタルが見られる。田んぼ周りの雑草は草原性植物が多く、そうした植物は人に刈られることで生きてこられた。近年は田んぼの放棄が進み、あぜがコンクリート整備されたことで草原性植物も消えつつあるのだという。
生物多様性の研究者が気になっていた元々棚田だった場所には、草地の環境が維持されている場所でないと残らない植物が残っていた。土地が開発されることはもちろん、最新の研究では古くから続く草原が放棄され森林化すると草原性植物は戻ってきにくいことがわかっている。里の周辺は先人たちが草を刈ってきたことで多様性が保たれている。
阿部健一は、草刈りが多様性に役立っていることを知れたのでがぜん頑張ろうと思ったと話した。
「所さんの目がテン!」の次回予告。
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