- 出演者
- すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
今回お邪魔するのは1615年に京都で創業した綿織物専門店で手ぬぐいを代々作っているという。しかしある時消費が減少したため、素材を手触りの良いものに変え、絵画のようなデザインにすることで日用品でも観賞用でも使えるようにしたのだという。また社長の細辻伊兵衛さんは新しい使い方も提案している。
細辻伊兵衛さんの会社では手ぬぐいは昔ながらの友禅染と同じ技法で作られている。そのため専門の部門によって1つ1つの行程を進めている。早速染色の段階を行う工場を訪れる3人。ここでは染料のりを使い生地を染めていく。のりを使うことで生地にしっかりと染料が付きよく染まるのだという。調色担当の職人である望主さんは100種以上の染料から調合し、デザインに必要な染料のりをを作っていく。染料のりは気候や生地によって変わるため、染料のりの作り方には経験と勘が重要になるという。
- キーワード
- 友禅染
染料のりを作ったら作業台に生地を丁寧に貼り付け、型によって染料で色付けする。実際に職人のJ早川さんの仕事を見せてもらう。型ごとに色が決まっており、少しでもずれてしまったら最初からやり直しになってしまうのだという。
実際にすっちーが染色に挑戦。職人の早川さんにコツを聞くが、理解するのは難しく、失敗してしまう。同じ型で早川さんにやってもらうが、こちらは簡単に成功させてしまった。
手ぬぐいづくりには染料を入れるための型、そして染料を生地に定着させるために蒸しと水洗の行程が必要になる。蒸すことでのりを浮き出させ、大量の水で流していくのだという。このあと整理という行程で手触りを良くしていく。これはクリップテンダーという機械でクリップで挟み、蒸気を当ててシワを伸ばす行程だという。一枚の手ぬぐいの中には10以上の行程がある。
職人さんたちが社長の細辻さんに「単価を上げてくれ」など意見を物申した。
かつて細辻さんの工場も危機があったという。そんな時に婿養子だった社長が危機を救ったという。
細辻さんが会社を救った方法とは昭和初期や明治期の手ぬぐいを復刻させるというもの。それらはすべて会社の倉庫に眠っており、この魅力に気づいたのが細辻さんだった。また額縁に入れアートとして扱うことも提案した。
そんな細辻さんが新たに挑戦しているのが何かが飛び散ったような柄のデザイン。それは卓球のボールに染料を染み込ませて作る「スマッシュ手ぬぐい」だという。
すっちーは今日の学びを「スマッシュ」とした。このあと細辻さんは作業を続け、ようやくスマッシュ手ぬぐいが完成した。
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