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静岡 焼津市、6人家族の小長谷家の弟の息吹・姉の唯織は重度の障害を患う。生まれつき目が見えない”イーちゃん”こと唯織さんは浜松視覚特別支援学校に通い白杖や点字の使い方など学ぶ。一方で弟の息吹は藤枝特別支援学校に通う。
オープニング映像。
イーちゃん”こと唯織さんと出会ったのは’98年、唯織さんは静岡県立浜松視覚特別支援学校で点字など視覚障害者として生きる基本を学んでいた。しかしイーちゃんは成長するにつれて少しずつ自分だけが違うことに気がつく。
イーちゃんに全盲が発覚したのは生後7か月後、大学病院を転々とするも視力は回復することはなかった。イーちゃんは網膜色素変性症、弟の息吹は11番目の染色体異常、11P-症候群を患っており当時障害者をクローズアップすることはタブー視されていた。イーちゃんは保育園みたいにどうしてみんなと一緒に学べないのか、盲学校と小学校が別々なのかずっと考えていた。分かり合える友人が欲しいと中学生になったイーちゃんは東京の盲学校に進学。同級生に撮影の理解が及ばず撮影が途絶えてしまった。
弟・伊吹は小学5年生、特別な装具をつけて立つ練習を始めた。障害を持った者同士認め合えると思っていた東京の盲学校に進学したイーちゃんだったが少し見える弱視と全く見えない全盲、考え方も違えば下に見る人もおりいじめを経験。イーちゃん楽しかったはずのピアノがどんどんつらくなり弟みたいに病気をすればいじめられることも叱られることもないと考えるようになる。
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’09年、弟の息吹は重度の障害から食べることもままらならず入退院を繰り返していた。19歳になったイーちゃんはマッサージ師になる学校を選んだ。イーちゃんはこの頃からピアノや水泳からも距離を置き初めすべて中途半端な自分井嫌気がさしてきていた。
イーちゃんは小学校時代の恩師で視覚障害者として生きる基本を教えてくれ、乳がんで亡くなった海野昌代教諭を訪れた。大切な人との別れはイーちゃんに自立しなければと追い込み、家族への思いを強くした。5日後、息吹は腸の大部分を切除する手術を受けた。これまでに手術15回、入院45回。名前通り息を吹き返す強い子に育った。
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何をすべきか路頭に迷うイーちゃんは働くこととはどういうことかを学ぼうと視覚障害者の施設を訪ね、視覚障害者にできる仕事を体験。施設長の欺波千秋さから何ができて何ができないかってことをちゃんと人に言えること、何でも自分でできることが自立じゃない手伝ってくださいって言葉を出せることと話を聞いたイーちゃんは諦めかけたあん摩マッサージ指圧師の試験に挑戦することを決意。3度目の試験でついに合格する。イーちゃんは中学の時いじめに遭い自殺を考えたが何度の入院しても何度手術しても前を進む弟の息吹が思いとどまらせた。
弟・息吹が成人を迎えた。マッサージ免許を取得した就職先が決まらないイーちゃんを支えたのが盲学校で知り合った横田和典さんだった。大手食品会社で鍼灸師として働く横田さんの趣味は曲作り。イーちゃんは一緒にいて安心できて素顔をみせられる存在、2人で開業するのが夢だと語る。母・小長谷和美さんが子宮筋腫で入院。和美さんは今だからこそいえるがイーちゃんはなんでお母さん私をこんな体で産んだのっていうことは1つも言わなかったなどと語る。
小長谷家にに横田和典さんが訪れ、弟・息吹と対面。息吹は姉ちゃんが信頼している人だと理解し握手した。27歳になったイーちゃんはおおとみリウマチ整形外科でマッサージ師として働く。家族同然支えあいながら生きていたいと願う人に出会ったイーちゃんは苦労はあるだろうけれど障害があろうともなくとも家族は守れるっていうのを知ってもらいたいなどと語った。
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22年10月、祖父の修一さんが他界。横田さんとイーちゃんは結婚し夫婦一緒に焼津の病院で働く。イーちゃんは壁にぶつかる事が多い人生、息吹と一緒に家族と一緒に過ごせることが幸せなどと語った。
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エンディング映像。