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2024年12月。三浦は大阪・堺市で恒例の自主トレをスタートさせた。現在はアトレチコ鈴鹿に所属する。国内最年長プロサッカー選手であると同時に、Jリーグ発足当時からプレーを続ける唯一の現役選手。チームの平均年齢は27歳。途中出場が多い三浦は30歳も若い選手たちとの連携に苦しむことも多々。プロ1年目で同じチームだった元日本代表の松井大輔は「食事の面も体のケアとか全部のものをアドバイスいただいた」と当時を振り返る。“昨日の自分を超える原動力とは?”をテーマに三浦と松井が対談。2017年3月にJリーグ最年長ゴールを更新した三浦は「毎日のルーティンの積み重ね。いい試合ができた、いいプレーができた、納得いくプレーができたら昨日の自分を超えらたんじゃないかと思える」と語る。2024年11月の試合に三浦は筋肉の負傷で出場できなかった。リーグ最終戦でリハビリを経て戻ってきた三浦はチームの勝利のためにゴールを目指した。1982年に15歳で静岡から単身ブラジルに渡り19歳でサントスFCとプロ契約した三浦。1993年開幕のJリーグで20得点を挙げ初代MVPを獲得した。東日本大震災のチャリティーマッチでは国民を勇気づける魂のゴールを決めた。現役生活43年の松井は「35歳でやめようと思っていた。でもカズさんはボクの目の前をずっと走ってた。辞めれない」と明かした。プロ1年目の松井は、チームがJ2に降格し三浦は戦力外通告。移籍も考えた松井に三浦からチームに留まり日本代表を目指せと言われたという。2001年、松井の7ゴールの活躍をみせ京都はJ1復帰を果たす。松井は三浦の言葉を胸に武器のドリブルを磨き海外サッカーで活躍。2010年には日本代表としてW杯で4試合先発出場を果たした。
現在、松井はドリブル専門の指導者としてサッカー界に貢献している。幼少期にセルジオ越後からサッカーのノウハウを学んだという三浦は「大輔がそれを楽しんで夢を持ってやっている姿がボクはすごくいいなと思う」と称賛した。松井大輔にとって“超える”とは?「毎日、今日よりも明日だと思うし、その積み重ね。ちょっとずつの積み重ねが最後、将来につながると思う」と語る。松井は36歳で海外に挑戦するなど三浦を刺激し続ける存在。松井に刺激を受けて55歳で海外移籍をした三浦は「年齢とか名前とかそんなの関係ない。それもやはり刺激的で幸せだった」と振り返る。
41歳の長谷部誠。日本代表のキャプテンを背負い、現在は指導者として第二の人生をスタートさせている。長谷部誠が考える“カズの原動力”とは?「表に出てくるカズさんは華やかで、みんなの憧れだけど普段やってることはすごく地味。地道な作業をコツコツやっている。自分も指導者の道に行ったとしてもベーシックな部分は積み重ねてやって行かないといけない」と語る。
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- さいたま市駒場スタジアム
2024年9月、三浦はサッカーボールをプレゼントするために三重・庄内小学校を訪問。2018年に湘南ベルマーレU-15に入団した石井久継。支えとなったのが三浦の存在。7歳の時に岡山のクラブが敗れ号泣していたところ、相手チームの三浦からサインをもらった。そこから三浦への憧れが膨らみ、13歳の石井は三浦のもとを訪れた。あれから6年、プロになった石井は再び三浦のもとを訪れ自主トレに参加した。2人の年の差は38歳。石井は三浦から「もっともっと頑張って上を目指してください」と激励をうけた。2人は同じピッチで試合できることを願い堅く握手を交わした。
プロゴルファー・勝みなみ。2023年からアメリカを主戦場としてきた勝だが、苦戦を強いられ目指す優勝には届いていない。昨シーズンはパットの不調に悩まされた。2014年に15歳で出場した試合で史上4人目のアマチュア優勝を果たすなど、国内ツアー通算8勝。勝の武器の1つ、平均飛距離260ヤード超えのドライバーショット。アメリカで勝つためにさらなる進化をもとめトレーニングに打ち込む。親子で憧れる理想のアスリートに三浦知良の名前を挙げる。2024年に勝は故郷の鹿児島でジュニアイベントを開催した。勝みなみにとって“超える”とは?「自分を信じること」。新たなシーズンを前に再びアメリカを訪れた勝は「信じて打てるようになってきた。今までの2年間に比べたらいい状態で入れていると思う」と話した。
松井からサッカーをやめない理由を聞かれた三浦は「自分は試合に向けた準備をしっかりできるエネルギーがある限りは現役を続けたいと思っている」と語った。元・イタリア代表のロベルト・バッジオの言葉が三浦を突き動かしているという。バッジオからのビデオメッセージに三浦は「このメッセージを宝物にして今シーズンも頑張りたいと思う」と語った。
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- アトレチコ鈴鹿クラブロベルト・バッジョ