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オープニング映像。
1927年にミシシッピ大洪水が発生した。この洪水で63万人が家を追われたという。多くの被害を受けた黒人たちは避難先でも差別を受けたという。南部での生活に見切りをつけた黒人たちは北部の工業都市に移動して自動車工場などで働いたという。
1963年に人種差別撤廃を求める多くの人があつまり、マヘリア・ジャクソンやマーティン・ルーサー・キング・Jr.もそれに参加し、1964年7月2日に公民権法が成立した。
巨大災害が新たな国家を誕生させる引き金になることもある。1970年11月12日にボーラ・サイクロンが東パキスタンを襲った。西パキスタンは東パキスタンの被害に無関心だったことから、東パキスタンはバングラデシュとして西パキスタンから独立のために動き出した。ラヴィ・シャンカールやジョージ・ハリスンらの働きがあり、バングラデシュは独立することができた。
災害の中で地球規模の脅威をもたらすのが火山の噴火だ。1985年11月13日に南米コロンビアのネバド・デル・ルイス山が噴火した。噴火で氷河が溶かされて大規模な泥流になり、コロンビア・アルメロを襲った。この災害を受けてNHKの番組に火山学者のモーリス・クラフトが出演したという。雲仙・普賢岳の噴火では報道陣にも被害が出て、被害車の中には火山学者のクラフト夫妻も含まれていたという。
1991年6月12日にフィリピンのピナツボ山が噴火した。火砕流で亡くなった人よりも、火山灰の重みで家屋が倒壊し犠牲になった人が多かったという。そこでクラフト夫妻が残した啓発ビデオが活躍し、広範囲の避難指示につながり、人的被害を最小限に留めることができた。ピナツボ山によって北半球は冷夏になり、それがきっかけで平成の米騒動に発展した。
1995年1月17日に阪神・淡路大震災が起きた。住宅被害は64万棟になり、被災した住民が救助などを行ったという。一般人もボランティアとして立ち上がり、全国から多くの人が集まったという。
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- 阪神・淡路大震災
2011年3月11日に東日本大震災が起きた。東北には大津波が起きて、報道は人々の命を守ることを促すものへと見直されていた。特にソーシャルメディアが大きな役割を果たした。一方で2016年に起きた熊本地震ではソーシャルメディアにデマ情報が流れるなどの問題があった。能登半島地震でもニセの救助要請などがあり、現地の救助活動に死傷が出たという。ただこうした災害によって、防災インフラが強化される契機にもなっている。
エンディング映像。
映像の世紀 バタフライエフェクトの次回予告。