2023年11月8日放送 0:00 - 0:10 NHK総合

時論公論
ガザ衝突1か月「パレスチナ問題と国連の迷走」

出演者
鴨志田郷 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(時論公論)
ガザ衝突1カ月 パレスチナ問題と国連の迷走

イスラム組織ハマスとイスラエル軍の衝突で、ガザ地区、イスラエルでは1万人以上が死亡し、半数近くが子どもだとされる。国連安全保障理事会では論議の行き詰まりがみられ、全ての加盟国が参加できる国連総会の緊急特別会合が開かれた。ハマスを非難しないまま休戦を求める、ヨルダンの決議が採択されたが、アメリカやイスラエルなど14カ国が反対。日本、ヨーロッパなど44ヶ国が棄権した。また、グテーレス事務総長が「ハマスの攻撃は理由なくして起きたわけではない」と発言し、イスラエルの国連大使が反発した。

キーワード
アメリカアントニオ・グテーレスイスラエルハマースパレスチナ自治区ブラジルロシア中国国際連合国際連合安全保障理事会

1947年、国連総会ではパレスチナ分割決議が採択され、翌年にイスラエルが建国した。建国の翌日、アラブ諸国がイスラエルに攻め込み、第一次中東戦争が勃発。イスラエルは領土を広げて休戦に持ち込んだが、70万人のパレスチナ人が故郷を追われることとなった。1993年、パレスチナ暫定自治合意が結ばれ、イスラエル、パレスチナは将来のパレスチナ国家樹立を目指した交渉を始めた。だが、2000年、聖地エルサレムの帰属をめぐって交渉が行き詰まり、07年にハマスがガザ地区を実効支配した。国連総会ではアメリカ、イスラエルの反対を押し切るかたちで、パレスチナにオブザーバー国家の地位を認めた。イスラエルではテロ、襲撃が続くなか、国連で孤立しようとも国を守る戦いは妥協できないという空気に満ち、アメリカだけが頼りだという意識が根付いていた。75年にわたって国際社会が解決を諦めかけていたパレスチナ問題はわずか1カ月の間で1万人超が命を落とすという事態に至った。各国が積年の確執を乗り越えて戦闘停止に向けて歩み寄ることができるのか、その1点が問われている。

キーワード
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(エンディング)
エンディング

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