- 出演者
- 長谷川忍(シソンヌ) 影山優佳
オープニング映像。今回反省する未来予測は「家庭料理はなんでも自動調理器が作ってくれる」。
数ある家事の中で最も時間を費やしているのが料理。時は1960年代、アメリカの企業は挙って家庭料理はなんでも自動調理器が作ってくれる未来を思い描いた。しかし、あれから60年以上経ってもまったく実現していない。そこで「家庭料理はなんでも自動調理器が作ってくれる」について反省会を行う。
アメリカの生化学者であるアイザック・アシモフは、1964年に「50年後の2014年には料理が自動で作られるキッチンユニットができるだろう」と予測していた。今回の反省会には、和食文化研究者・山下満智子、レストランオーナーシェフ・米田肇、ロボット学者・石黒浩も参加する。当時描かれた未来は、お気に入りの食べ物を選ぶと、架空のスーパーシェフが巨大な冷蔵庫から選んだ食べ物を集め、赤外線で完璧に調理し、数秒以内にコンベアで料理が提供されるというもの。さらに、貯蔵庫から食品を自動的に取り出し、事前に設定されたスケジュールに従って調理する装置も。
誰もが憧れた未来予測。なぜ実現しなかったのか。当時は技術の裏付けがなかったことが反省ポイント。
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自動調理器の技術の進歩、実際は特定の調理機能の進化にとどまった。1970年代になると、日本でも餅つき機や寿司ロボット、家庭用パン焼き機などの自動調理器が登場している。
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未来予測がハズレた原因は社会の変化を予測できなかったことにある。その一つに挙げられるのは女性の社会進出。1960年代から70年代にかけて行われた女性解放運動もあり、女性も働くことが当たり前になっていった。勤め先から帰った女性は、より一層、家事が楽になればと願うようになった。ところが、冷凍食品やレトルト食品、外食チェーンなどが登場し、家でゼロから料理をしなくてもよくなっていった。また、家の外で料理の自動化が進んでいった。
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家庭内自動調理ロボットについて、石黒浩は「一部の人が利用できる時代はそんなに遠くない」などと話した。
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