- 出演者
- 渡邊佐和子 佐藤二朗 近田雄一 河合敦
今回は長篠の戦いを特集。長篠の戦いは織田信長の鉄砲隊が武田勝頼率いる騎馬隊を打ち負かしたというのが通説だと解説した。ただ今回はそうした通説を覆すようなことが発見されたという。
まずは長篠の戦いの現場を上空から調査。そして戦いの現場を専門家の湯浅大司と見て回った。攻め寄せる武田軍を火縄銃で待つ織田軍という構図ということで、火縄銃の威力を調査することになった。ニッコー栃木綜合射撃場で実際に火縄銃を撃ってもらい、正確に狙って撃てるのは50mまでということがわかった。一方で武田軍の騎馬スピードについて調査すると、50mを4秒で駆け抜けたことがわかった。
火縄銃の弱点を補うために織田軍は三段撃ちをしたこと文献からわかっている。そこで実際に三段撃ちをやってタイムを計ってみた。さらに次は先着順自由連射という方法で射撃をしてタイムを計った。結果、先着順自由連射の方が早いことがわかった。
スタジオでは三段撃ちだと早い人と遅い人が出るのでロスが出てしまうと話題になった。そのため先着順自由連射だと間断なく銃を撃つことができる。佐藤二朗は「現代のコンビニのレジみたい」と語った。
長篠の戦いで武田軍を率いたのが武田勝頼だ。武田勝頼は織田信長や徳川家康と戦い、積極的に領地を広めていた。通説では武田の騎馬隊がやみくもに突撃して鉄砲隊に敗れたとされている。ただ資料を見ると武田軍にも鉄砲隊が編成されていることがわかった。しかし武田軍の鉄砲隊は玉造りに適してない永楽通宝を利用しており、鉄砲玉の主流である鉛を利用できないという厳しい状況がわかってきた。
日本大学で織田・徳川と武田の鉄砲隊が衝突したらどうなるのかということをシミュレーションしてみた。鉄砲の数は織田軍3000丁、武田軍1000丁とし、1人当たりの弾数は織田軍が1人300発、武田軍は直前の戦いで消費していたということもあり1人50発とした。シミュレーションだと、武田方がそれなりに善戦していたことがわかった。
スタジオでは佐藤二朗がシミュレーションを見て「武田軍が勝ちそうだだった」と感想を語った。また今回は両軍の鉄砲について新たな発見があったという。そこで武田勝頼が長篠を攻めたのは鉄砲玉の材料である鉛鉱山のためだったのではと解説された。
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シミュレーションで武田軍は善戦しているが、三重の馬防柵や土塁などを重ねて即席の城を築いていた。そこで長篠の戦場後に信長の陣地の一部を再現した。そこで足軽が最後の柵まで到達するのに1分2秒かかることがわかった。
これまでの検証や実験でわかったことを元に合戦の様子をCGで完全再現した。武田軍は三重の馬防柵を崩すことができず、次々に討たれた。さらに指揮官が銃弾で撃たれ総崩れになり武田軍は敗北した。
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スタジオでは三重の馬防柵に武田軍が挑んだことについて、佐藤二朗は「武田軍の意地を感じる」と語った。長篠の戦いは一つの大きな転換点だったと河合敦は語った。
エンディングでは佐藤二朗が近田雄一に「今回は良い調査だった」と語った。
番組の次回予告。