- 出演者
- 渡邊佐和子 森田洋平 佐藤二朗 河合敦
スタジオでは今回は豊臣秀吉の中国大返しを特集すると話題になった。佐藤二朗は「ものすごい根性がある人ならできるのではと思う」と語った。調査を担当する歴史探偵は森田洋平だと紹介された。
中国大返しの始まりは備中高松城で、2万以上の大軍で13日間200km以上を移動したと解説した。移動の際は軽装で、甲冑は別途運んでいたという。そこで専門家に実際に甲冑と、それを運ぶ箱を見せてもらった。甲冑の入った箱は18kgにもなるという。
スタジオでは18kgの甲冑を運んで移動していたということについて話題になった。そこで佐藤二朗が18kgの箱を実際に背負って体験し「1日1kmでも無理です」と感想を語った。ただ河合敦は実際にはもっと重かったという記録があると語った。さらに中国大返しでは兵糧を運ぶ必要もあると解説された。
中国大返しでの兵糧輸送の調査を行うために御猟野乃杜牧場を訪れた。ここでは在来馬を飼育しており、実際に馬に荷物を積んで実験した。160kgの荷物を背負った馬は普通に歩くことができる様子が伝えられた。当時の資料では70kmを2日以内で移動しており、1日9時間で十分移動可能だということがわかった。
ただ馬だと雨で坂道がぬかるんでいると滑るので、雨と難所が重なると大変だったのではないかと馬の弱点が説明された。専門家に中国大返し当時の天気がどうだったのかを調べてもらい、雨が降っていた可能性があることがわかり、馬で荷物を運ぶのは難しかったことが判明した。
スタジオでは当時雨が降っていたとすると、移動の途中にはいくつも川があったので、さらに移動は難しかったのではないかと話題になった。そのため調べると色々な問題があることが判明したが、これらの問題を一気に解決する新説があるという。
中国大返しでは船が利用されたのではないかと播田安弘が新説を語った。豊臣秀吉は片上港を大返しの拠点にしていた可能性があると解説された。瀬戸内海の流通に詳しい専門家は、中国大返しでの船の利用について「陸上と海上に分けて輸送した可能性はある」という見解を語った。そこで愛媛県漁業協同組合連合会の協力を得て、当時使われた関船について調査した。
最後に神戸大学で専門家の協力を得て、当時の潮の流れなどを再現して、船での移動が可能だったのか調査した。シミュレーションの結果、片上港から姫路城まで海路だと8時間半で移動可能だということがわかった。さらに姫路城以降もそれぞれ資料の時間内に移動できることが判明した。
スタジオでは中国大返しでは船を利用することによって移動が可能だということが判明したことについて話題になった。河合敦は「当時、船で荷物を運ぶのは一般的なことだったので、十分に可能性はある」と語った。ただ船で運んだという資料はないという。
当時、瀬戸内海を支配していたのは海賊と呼ばれる水軍だった。水軍の多くは毛利方に味方していたという。一方で豊臣秀吉は毛利方の3分の1程度しか船がなかったと言われているという。ただ実際には毛利方から寝返る水軍があり、数多くの船を持っていたのではないかと専門家は語っている。
中国大返しでは海路だけでなく陸路も万全だったという。兵庫城跡には織田信長を迎える御座所として改修されており、そこには多くの食料や兵を休める場所があり、こうした場所を中継地点にして大返しを実現したと考えられるという。兵庫城以外にも船上城なども利用されていたという。
スタジオでは中国大返しでは海路と陸路で大きな発見があったと話題になった。そこで豊臣秀吉が多くの船を持っており、陸路では御座所が上手に利用されていたと解説された。佐藤二朗は今回の森田洋平の調査について「合格」と感想を語った。
エンディング映像。
番組の次回予告。