- 出演者
- -
ポーランド出身のイラストレーター マテウシュ・ウルバノヴィチさんが気になる家を案内してくれた。東京・清澄白河にある下町のコンクリート長屋。マテウシュさんが注目したのは薬局。薬局では94歳の薬剤師・小島道子さんが出迎えてくれた。薬局の奥は住居になっていた。この場所はもともと木造の商店が立ち並んでいたが、関東大震災によりその多くが倒壊。1928年、その跡地に当時の東京市が新しく建てたのが今の長屋だった。東京市営店舗向住宅、通称・清澄長屋。1階で商売を営む店舗兼住宅が全部で48戸。6戸ごとのまとまりと4戸ごとのまとまりが立ち並び、全体で見ると長屋に。1945年3月10日の東京大空襲。道子さん親子は清澄長屋の裏手にある清澄庭園に逃げ込んだ。周囲が焼け野原になる中で長屋だけが残った。
戦後、清澄長屋は東京都から払い下げられ、住人たちの所有となった。その頃、長屋に移り住んできたのが浅澤弘幸さん。父の代から清澄長屋に暮らしている。隣人が引っ越す時に浅澤家がその家も取得。壁をぶち抜き、部屋を繋げて家を広げた。長屋の住人たちは仲が良く、毎年のようにバス旅行に行っている。
2000年代に入ると、次第に清澄長屋でも空き家や空き地が目立つようになってきた。そんな清澄長屋の可能性に注目している人がいる。清澄白河を拠点に活動する一級建築士の鎌松亮さんだ。2021年、鎌松さんは長屋の住人から改装工事を依頼された。鎌松さんが手掛けた物件を案内してもらった。迎えてくれたのは清澄長屋で生まれ育った寺嶋萌子さん。2019年に結婚した寺嶋さんは一度は家を出て新生活を営んでいたが、両親のそばで暮らしたいと長屋の一軒を改装して住むことにした。賑わいを失っていた清澄長屋が今、変わりつつある。カフェやセレクトショップなど新しい店舗が次々にオープンしている。
エンディング映像。
