- 出演者
- 生野陽子 岩田明子 高田圭太 安宅晃樹
1回目の投票で過半数を獲得する候補がいなかったので、決選投票へ。国会銀票295票。都道府県連票47票。計342票で争われることになる。1回目の投票で小泉氏を投票したっっ会議員は80人。高市氏の支持が67人だった。小林氏支持の人たちは一部、高市氏に流れる可能性がある。麻生氏は高市支持になっている。茂木氏支持はかなりの人数が高市氏に入れる可能性が高い。菅氏、岸田氏、石破氏は小泉氏へ。都道府県連はほぼ高市氏だという。
自民党総裁選に国民はどんなことを望んでいるのかを街で聞いてみた。「2年後、3年後…10年後ってところまで見据えて動いてほしい。10年後の日本に暮らしていたいなって思えるように動いてほしい」「次の方には長くしっかり日本のことを考えてもらいたい」「生活が良くなることをしてくれる人になってもらいたい」「変えてくれるって期待はあっても、結局何も出来ないっていうのをずっと見ている」などといった声があがった。
自民党総裁選の開票が始まった。結党翌年の1956年の総裁選では石橋湛山氏が勝利。自民党が野党に転落していた2012年の総裁選には、安倍氏や石破氏などが立候補し安倍氏が勝利。その後の総選挙で勝利し政権交代を果たし総理大臣に返り咲き8年近くに及ぶ長期政権を築いた。去年の総裁選では史上最多9人の候補の争いとなり石破氏が勝利した。
決選投票の開票作業が行われている。高市さんの強みは保守層の圧倒的支持、弱みは党内の人脈不足。小泉氏の強みは知名度・若さ、弱みは答弁能力・経験不足。岩田さんは「(高市さんについて)総理室は孤立しやすく独特の空気。外の空気・党内の空気を知る努力をしないと孤立してしまう恐れがある。小泉さんはスター性があるが答弁、首脳会談での能力が不安視されているところがある」、「二人とも刷新感はある」などと話した。
野党からは「想定内だという声が出る一方、高市氏が伸ばすとは思わなかった。決選投票でもどうなるか分からない」との見方も出ている。立憲民主党の幹部は「どちらがなっても一緒だ」、国民民主党の幹部は「誰が総理になっても政策実現を求めていくだけだ」、日本維新の会の幹部は「小泉氏について信頼関係があると期待感を示す一方、高市氏が選出された場合でも政策重視は変わらない」などと述べた。
決選投票前小泉氏と高市氏が演説。小泉氏は「総理総裁になったあかつきには皆さんに活躍の機会を作る番」などと話した。高市氏は「総裁選挙に臨んたかは日本の今と未来のために自民党が変わらなければならないという強い危機感から」などと話した。
決選投票の結果、議員票は高市氏が149票、小泉氏が145票。都道府県票は高市氏が36票、小泉氏が11票で合計は高市氏が185票、小泉氏が156票で自民党新総裁に高市氏が選出。初めて女性の自民党総裁が誕生した。その後行われた両院議員総会で高市氏は「自民党の新しい時代を刻んだ。去年の総裁選で訴えていた防災庁の設置や地方創生に道を開いた石破総裁に感謝する。これからが大変であり、不安を希望に変えていく党にする。全世代総力結集で立て直さなくてはいけない。」などと話した。続いて石破総裁は「岸田総理の後を受けて1年間全力で務めた。評価は次の時代がするもの。外交内政ともにこれ以上はできない事をやった。様々な方に支えてもらい、国会が一度が止まることなく成立したのはありがたいこと。TICADなどで90の国の首脳と話をしたが、どの国も対立や分断に悩んでいる。私たちの国は連帯などを世界に先駆けて示さないといけない。高市新総裁のもとで国家国民などのために一致団結して役割を果たせるようお願いする。」などと話した。
総裁選会場から中継。5人の候補と石破総理が壇上で手を繋いで結束をアピールした。高市新総裁は選出後の演説で「これからが大変であり、不安を希望に変える党にする。全世代総力結集で立て直さなくてはいけない。」などと話している。
今後の政治日程はあす党の役員人事。15日に臨時国会が召集される見通しのため首相指名選挙。その後組閣が行われ予算委員会での野党との討論。27日にはトランプ大統領が訪日する方向で調整が進んでいる。
小泉進次郎氏は現在の気持ちについて「感謝の一言。チームが昨年たどり着けなかった位置まで押し上げてくれた。その分申し訳なく、自分の力不足に向き合いたい。」などとコメント。今後については「選ばれた新総裁の下で結束し、全員が役割と責任を果たすのが当然のこと。」などとコメント。高市政権から人事を打診された際については「私からコメントすることは差し控えるべき。」などとコメント。敗因については「力不足が一番。チームの関係者にお礼のあいさつ回りをしたい。」などとコメント。ステマ問題の影響については「私が責任者であり、結果を受け止めるべき。」などとコメント。次の総裁選については「結果を受け止め新総裁での元で仕事をする。」などとコメント。選挙期間中に訴えていた党内融和については「高市新総裁の下で国民のために働く姿を見せること。」などとコメント。力不足の部分については「議員票は1位で、党員票は2位だったがそれでも届かなかった。まだやるべきことがあるということ。」などとコメント。今後の自民党の国会運営については「新総裁の下で方針が決められるべきだが、一つにならなければ野党が向き合うわけがないと思う。」などとコメント。一議員としてどのような政策に協力していきたいかについては「総裁選で一番訴えたのは経済政策。外交安全保障も複雑であり、やらないといけない事はたくさんある。」などとコメント。
自民党新総裁に高市早苗氏が選出。岩田は「課題は挙党体制を築き野党と連携できるか。期待は首脳会談や海外との人脈作り。」などと指摘。高田は「岸田さん石破さんの路線を引き継いだ方が党内は寛容だが、今回投票した人は変えてほしいためバランスが難しいため課題と言える。」などと指摘。アジア外交について岩田は「安倍外交を総務大臣として見ていたため基本は引き継ぐと思う。」などと指摘した。