- 出演者
- 田中卓志(アンガールズ) 林修 ゆうちゃみ
世界各地で異常気象が起こる中、その謎を解くために地球を股にかけた大冒険を行った。
日本を始め世界各国で陥没の被害が増えている。専門家は「世界では地球温暖化に伴う地盤の陥没が起こっている」などと話した。シベリアでは永久凍土が融解しメタンガスが噴出する巨大な穴が出来ている。ニュージーランドでは記録的豪雨で深さ約20m・長さ約200mの巨大穴が出現した。
トルコ・カラプナルは危機に瀕している陥没の街。緒形敦さんが調査を行う。街で聞き込みを行うと、街の人からは「800~900個の穴がある」や「全方向にいっぱいある」などの声が聞かれた。今回は専門家のフェトゥラ・アルク教授の協力の元、市街地から車で15分の農地にある穴へ向かった。
一夜で出現した大きな穴がある。想像を絶する大きさ。直径63m、深さは74m。壁面の土は落ち続けている。この穴を埋めるためには、数千台分のトラックの土が必要になる。他にも穴があった。突然陥没した。深さ33m、直径32m。民家から500mの距離。羊の放牧地だ。地球温暖化による干ばつが原因だとのこと。トルコの年間降水量は年々減っている。地下水が減少し、空洞となり、大きな穴を形成。
この干ばつはトルコの2番目に大きい湖・トゥズ湖にも影響を及ぼし、2021年には見る影もなく干上がり約5000羽のフラミンゴが死んでしまう事態となった。陥没穴は数千年前から存在しているが、2000年代に入ってから一気に増加した。1年で最大48個もだという。この地域は特に陥没穴が密集していて、突如大穴になる可能性もある。1960年代からテンサイとトウモロコシを作りはじめて収益は増えたが使う水は何倍も増え、地下水がさらに減少し穴ができやすくなった。
訪ねたファーティフさんの麦畑にも巨大な陥没穴が2つもある。専門家に地盤調査してもらうと地下にはたくさんの空洞があったという。ファーティフさんの自宅で手料理をごちそうになった。ピラウは、肉と野菜を塩で味付けして米や麦と一緒に炊いた料理。これがピラフの原型だと言われている。ファーティフさんは息子に土地を継がせたかったが叶わぬ夢となったと話した。
地球最後の楽園で何が起きている?
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地球温暖化はCO2などが温室効果ガスとなり、地表の熱を閉じ込め地球規模の気温上昇が起きている現象。東京・豊洲にある千客万来は2024年に開業。江戸情緒あるメインストリートでは絶品グルメが楽しめる。千客万来ではCO2削減の取り組みとして日本最大級の耐火木造建築を採用。火災時に燃えにくく建物の倒壊も防ぐ。木はCO2を吸収するが、一定の大きさまで育つと吸収量が低下するため、CO2を溜め込んだ木を伐採・利用しつつ新たな木を植えることで再びCO2吸収し続ける脱炭素サイクルが生まれる。木材の地産地消は運搬時のCO2削減につながり、全国各地で取り組みが広がっている。Q.コロッケにも関係する沸騰化対策とは?A.廃食油のリサイクル。使用済み廃食油を回収し、バイオ燃料を製造している。大手スーパーも廃食油リサイクルの取り組みを開始。廃食油を燃料にした飛行機も運航した。Q.青果店芋松の壁は何でできている?A.畑の土。土には炭素をためる性質があり、加工時のCO2排出量も抑えられる。
愛知県新城市で画期的な農業が注目。農業歴41年の松沢政満さんの畑は雑草だらけ。雑草を活用する耕さない農業が沸騰化対策として注目されている。食品会社で微生物を研究していた経験を土作りに生かし、年間500人が学びに来る。環境にいいだけでなく、味もいいと評判。
マダガスカルの首都アンタナナリボを阿部凜が訪れた。アナラケリーマーケットでクバを食べた。マダガスカルは1人当たりの米の年間消費量が日本人の倍以上。アフリカ有数の米生産国。バニラの生産量が世界1位。今回の目的地は首都から652km離れたベタニア漁村。車とピローグで移動した。
ベタニア漁村は本島から孤立し、電気・水道・ガスなし。生活は自給自足。2000人の先住民ウェズが暮らしている。村人の95%は漁師。木の皮で作った日焼け止めタバキはベタニア女子のマストアイテム。
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- タバキタマリンドベタニア(マダガスカル)
マダガスカルでは国民の80%が1日315円以下で生活。世界で4番目に慢性栄養失調率が高い。村の収入は20年で半分に。マングローブの減少がさらなる乾燥を招いている。各地で水不足が深刻だ。
かつて国土の80%あった森林は26%に減少。干ばつが深刻な南部では220万人が危機的食料不足に。気候難民も増加している。
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マダガスカルのシンボル、バオバブ。樹齢1000年を超える木には精霊が宿ると信じられている。バオバブの実は栄養豊富なスーパーフルーツ。サイクロンの被害で9万人が被災。バオバブの木も倒れた。
森を失った動物たちは保護区で暮らしている。キツネザルの96%が絶滅の危機にある。異常気象も原因だが人間による伐採も大きな問題だ。
薪を使わない新たなエネルギーの装置を導入した家も。牛の排泄物からメタンガスを発生させる。工事費は30万円。クラウドファンディングで130人の日本人も資金を援助した。マダガスカルには奇跡の絶景がある。
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バオバブ村では10年ほど前からバオバブの苗を植樹している。マダガスカルには世界中から観光客が訪れる奇跡の絶景がある。バオバブ街道を照らす夕焼けは1000年前から変わらぬ景色だ。
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- バオバブバオバブ村(マダガスカル)