クラフトビールは小規模のブルワリーで造られる、多様で個性的なビール。ビールは150種類以上あり、苦みとキレが特徴的で喉越し良いピルスナーなどが挙げられる。最近ではノンアルクラフトビールも登場。ビールの主な原料は麦芽、ホップ、酵母、水だが、麦芽、ホップには様々な種類があり、水も軟水、硬水と大別できる。さらに果実、スパイスなど副原料も加えるとなると、組み合わせは無限大ともいえる。90年代、岩本光生氏はクラフトビール作りに着手したが、製造量が年間2000kリットル以下のビールづくりは認可されなかった。アメリカでは許されていて、岩本氏は息子とともに渡米し、生み出したビールを日本に逆輸入。すると、日本の閉塞した産業の実態がアメリカメディアで取り上げられ、日本国内でも規制緩和の声が高まり、酒税法が改正。大手が独占していた市場に小規模ブルワリーが参入した。ただ、低品質な割に価格が高いと、ブームは衰退。さらに若者のビール離れが拍車をかけた。

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スマホの普及とともにクラフトビールの売上も増加し、18年には酒税法が再び改正。使用できる原料に果実、スパイス、海産物などが加えられた。埼玉・川越市のブルワリーは大手電機メーカーとコラボし、AIを活用して新商品を開発している。また、コロナ禍以降、自分に合うものを求める消費者心理が育まれ、好みのファッション、音楽を追い求める感覚はクラフトビールにも当てはまるという。注ぎ方によって口当たり、香りも異なる。ただ、過度な飲酒には注意が必要。世界に目を向けると、「ソバーキュリアス」という考えが台頭。敢えて飲まないライフスタイルを追求することで、アン・ハサウェイ、ジェニファー・ロペスら海外セレブも実践しているという。そんななか、ノンアルクラフトビールが誕生している。

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