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パリオリンピックの陸上競技の代表争いの舞台となった日本陸上選手権。その戦いを凝縮して伝える。
新潟で開催された第108回 日本陸上選手権。ことしはパリオリンピックの代表選考に注目が集まった。トラックとフィールド種目ではすでに5人の日本代表が内定。それ以外の選手は有効期間内に参加標準記録突破と今大会を優勝する必要がある。また、大会後の世界ランキングなどでオリンピック出場選手が決まる。
オリンピック内定選手の1人・田中希実。内定済みの5000mに続き、1500mでもパリ行きを目指す。代表内定条件は参加標準記録の4分2秒50を突破し優勝すること。田中は東京オリンピック以降このタイムを破れていなかったが、4分1秒44の好タイムで優勝し2種目の内定を掴み取った。翌日の5000mでも優勝し日本女子トラックのエースとして活躍が期待されている。
女子100mハードルの福部真子。去年の日本選手権では3位以内に入れば世界選手権代表に内定する有利な立場だったが4位で逃した。それから1年、ことしはタイムと優勝の両方が求められる状況。福部は準決勝で参加標準記録を突破、翌日の決勝で寺田明日香や田中佑美をかわして優勝。代表内定を決めた。
男子110mハードルの村竹ラシッドは3年越しのリベンジに臨んだ。前回の五輪選考会では3位以内で内定だったが人生初のフライングで走ることすらできず代表の座を逃した。村竹は去年、日本タイ記録を叩き出し参加標準記録を突破。解説の高平慎士さんは「インターバルの走りがよくなっている」と評価した。村竹は日本選手権で優勝し内定を決め、「やっと解放されたというのが正直な感想」とコメントした。
女子やり投げには世界女王の北口榛花が出場。北口は去年の世界選手権で金メダルを獲得し、すでに五輪代表は内定。五輪に向けての調整に日本選手権を選んだ。解説の海老原有希さんは「大きくてしなやかな投てきが1番のポイント。頂点が遠くなる放物線を描けている」と北口の強さについて語った。北口は日本選手権でも世界レベルの一端を見せ優勝した。
日本陸上選手権 女子800mに出場した久保凛は自身のU18日本記録を更新して優勝。憧れの田中希実に祝福された。男子800mに出場した落合晃は予選で日本記録に0.07秒と迫る好タイム。優勝したが、五輪参加標準記録には届かず悔しさを見せた。
男子400mハードルで急成長する豊田兼。去年パリ五輪参加標準記録を突破し注目が集まった。身長195cmの体格を活かした大きなストライドが持ち味。予選トップタイムで決勝進出した豊田は日本史上3人目の47秒台をマークし優勝。五輪代表を決めた。2位の小川大輝は参加標準記録を突破、3位の筒江海斗と共に大会後に五輪代表に選ばれた。高平慎士さんは豊田について「素晴らしいタイムを大事なところで出せたのは勝負強く、再現性の高さが出てくる要素があり期待できる」と評価した。
男子走り幅跳びで東京五輪6位入賞の橋岡優輝は優勝が内定条件。優勝を決め五輪代表を内定させた最終6回目で8m超えの大ジャンプを見せたが惜しくもファウルの判定。本番を見据えて戦った。
女子走り幅跳びには参加標準記録を突破している秦澄美鈴が出場。雨の中でも跳ぶたびに記録を伸ばして優勝。初の五輪代表に内定した。
男子100mではサニブラウン アブデルハキームがすでに代表内定を決め、残る切符は2枚。優勝候補筆頭は好調の柳田大輝。坂井隆一郎はスタートダッシュが武器の去年の優勝者。男子100m決勝の結果、優勝は坂井隆一郎。柳田大輝は3位だった。今大会で参加標準記録を切る選手は出なかったが優勝の坂井隆一郎と2位の東田旺洋が100m代表に、3位の柳田大輝と5位の桐生祥秀は400mリレーのメンバーに選ばれた。
男子400mリレーはオリンピックで2回銀メダルを獲得している期待の種目。高平慎士さんが予想したオーダーは1走 坂井、2走 柳田、3走は桐生・東田・上山の争い、4走 サニブラウン。カギになるのは2走だと高平さんは話した。
パリオリンピック トラック&フィールド種目の代表選手を紹介したエンディング。
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