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スター選手への道のりは脚本の中にあった。有言実行の男は札幌ドームを満員にしチームを日本一にすると加入した2004年、新庄はわずか3年でそのミッションを遂行してみせた。第2章は監督へ。今年、パ・リーグで旋風を巻き起こした北海道日本ハムファイターズ。2年連続の最下位から2位につけ6年ぶりの進出を決めるなど大躍進。しかし2019年~2021年では3年連続5位と低迷していた。チームを救うため、あの男が帰ってきた。常識に囚われない新庄野球。大胆さがチームに根づき低迷していたチームは輝きを取り戻した。
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かつて日本一に導いた男が低迷するチームに監督として帰還。次々と飛び出す新庄節、日本中から注目された。さっそく主役になることは大成功。あとはBIGBOSSがどうチームを作っていくのか。ベテランも若手もみな同じスタートラインに立たせ、BIGBOSSのチーム改革が始まった。就任1年目、日本中が注目するソフトバンクとの開幕戦。開幕投手に選んだのはドラフト8位の新人投手・北山亘基。ルーキーにとっては一世一代の大勝負、試合前にBIGBOSSから届いたDMは「愉しんでいけよ、任せた」。そして自らも「開幕3連線は遊びます」と話した。見事、大役を果たしたルーキーからチームの柱・伊藤大海、5番手には2戦目の予告先発・堀瑞輝へとつなぎソフトバンク打線を7回まで完封してみせた。しかし逆転満塁ホームランを浴びてしまう。試合を見ていた多くの評論家は口を揃えて「何をしてくるか全く分からない」。それはBIGBOSSへの最大の賛辞だった。しかし土台作りの途中、開幕10試合で1勝9敗で防御率・打率もリーグ最下位。連敗も続くと批判の声があがるようになった。優勝を目指さないは、いつか優勝を目指すためのスタート。まずは選手の成長が第一。土台作りに徹した1年目 。結果は9年ぶりの最下位。しかし新庄が描く脚本の主人公たちは少しずつも次の階段を登ろうとしていた。68人全ての選手を一軍で起用し自分の目で見極めたBIGBOSS。勝負の2年目が始まろうとしていた。
メジャー経験もある加藤豪将、自身が惚れ込んだキャッチャー・伏見寅威を獲得。そして新庄自らはらしくない変化を見せる。BIGBOSSから新庄へ登録名を変更。飛躍を誓った2年目、しかしプロ野球はあまくない。7試合連続の1点差負けというワースト記録を更新。13連敗という球団ワースト14連敗に迫る不名誉な記録。優勝を目指すとした2年目、成績こそ振るわなかったが選手たちの気持ちに変化が。万波中正は打率を上昇させホーム王と一歩の25塁打を放った。清宮幸太郎もケガもあったが満足のいく成績を残した。シーズン途中にトレードで加入した郡司裕也は新庄監督の元、のびのびとプレーしポテンシャルを証明した。就任以来、成功と失敗を繰り返しながら選手たちの心をとことん鍛えてきた新庄監督。勝負の年として挑んだ2年目、1年目に撒いた種は蕾になろうとしていた。
3年目、新庄のシナリオには優勝の文字が描かれていた。迎えた開幕戦、先発・伊藤が抑えれば、打線が応える。実に5年ぶりの開幕戦勝利。その後もファイターズの勢いは止まらない。打線では田宮、ブルペンでは金村の活躍で5月までチームは好調。3年目、新庄の勝利への執着は強い。だから誰であっても特別扱いはしない。監督として大きく自信をつけた3年目。しかしそれと同じぐらいの不安がつきまとっていた。一生懸命な選手、自分を信じてついて来てくれる選手みんなを幸せにしたい。新庄は選手の人生のシナリオを描いてみせる。8月、クライマックスシリーズ進出の正念場。ロッテとの3連戦のため千葉へ乗り込んだ。初戦、1番レフトに水谷を起用した。第一打席、先頭打者ホームランで勢いにのったファイターズは初戦をものにする。第2戦、レイエスがホームランを打つなど1-7で勝利。そして第3戦。ロッテは満を持して佐々木朗希がマウンドにあがる。令和の怪物を攻略したのは清宮幸太郎。新庄監督がキーマンとしてあげた3人が大活躍。2位争いをしていたロッテとの直接対決で3連勝を飾った。そんな選手が躍進を遂げた今シーズン、実は奇跡の物語が隠されていた。翌月、木村勝球団社長が倒れた。14時間の大手術、一命をとりとめた新庄監督は何度も見舞いに駆けつけた。奇跡の復帰を果たした。新庄監督の元、エスコンでクライマックスシリーズを。シーズン終盤、勝負強さが増しかつてない熱気を増していた。思いが届いがやってくる。今年のファイターズを象徴するかのようなサヨナラ勝ちで2位を確定させた。2年連続最下位から2位へ大躍進。接戦での勝負強さに観客動員数が7年ぶりに200万人を超えた。自身初のクライマックスシリーズに驚かせるシナリオを新庄監督は描いていた。ファーストステージ開幕。言葉とは裏腹に初戦を落とし迎えた2戦目。9回裏、万波中正が同点ホームランを放ち、淺間大基のヒットでサヨナラ勝ちで逆王手。迎えた3戦目、次なるステージへ若き選手が逆境をはねのける。そして前日の勢いそのままに2戦をとりソフトバンクとの決選へ。敵地での初戦。ここまで新庄監督の描くシナリオ通りのはずだった。0勝4敗でクライマックスシリーズ敗退。
クライマックスシリーズ敗退後、去就について明言しなかった新庄。退任も囁かれるも4年目の続投が発表されたのだ。
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新庄監督は「優勝はできなかったが2位という成績を残せて正直どうしようかなと思った。負けた悔しさより12球団でも元気いっぱいのチームがファイナルで日本中プロ野球を盛り上げられなかったことが腹立って、この仕返しは来年しよう」などと語った。先日行われた、ファン感謝イベントで4年目のスローガン「大航海は続く」と発表された。
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