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オープニング映像。今年、那須御用邸に向かわれる天皇ご一家を多くの人が出迎えた。コロナ禍からの再生に向けて、国民とともに歩まれたこの1年を振り返る。
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1月2日、3年ぶりに新年一般参賀が行われた。天皇皇后両陛下の長女の愛子さまも初めて参加された。4月には障害者の雇用に力を入れている会社を訪ねられた。新型コロナが5類に移行した5月、春の園遊会も開かれた。国民と触れ合われる両陛下の姿が戻ってきた。
外国訪問も本格的に再開された。天皇陛下は皇后さまとともに、即位後初めてとなる親善訪問に臨まれた。訪問先はインドネシア。およそ300の民族が共存し、多様な文化が息づくインドネシアの歴史を代表する世界最大級の仏教寺院、ボロブドゥール寺院に訪れた際には、天皇陛下は英語で説明を受けられた。天皇陛下はジャワ特産のバティックを身につけられた。貴重な歴史遺産を傷つけないために足元はサンダルを履かれた。皇后さまはバティックの製作過程をご覧になり、染め付けも体験された。
両陛下はこれからの友好関係を担うインドネシアの若い世代とも触れ合われた。両陛下は現地の学生たちの言葉に耳を傾けられた。今回の訪問は戦争の歴史を辿られる旅でもあった。父親が残留日本兵だったヘル・サントソさん。父親は独立の貢献したとして軍人や政治家が眠る墓地に埋葬されたという。両陛下は残留日本兵の子どもたちと面会された。
8月、全国戦没者追悼式が行われた。今年も戦火の絶えない一年だった。今も続くロシアによるウクライナ侵攻。天皇陛下は誕生日に際しての会見で、「多くの人々が亡くなり傷つき、あるいは住む家を失い恐怖や悲しみの中にイます」などと述べられた。皇后さまは「互いを尊重し合いながら協力していくことがいかに大切かを改めて感じます」などと述べられた。
8月下旬、栃木県の那須御用邸での恒例の夏の静養が4年ぶりに実現した。敷地内を久しぶりに散策した天皇陛下は、この場所にまつわるエピソードを明かされた。ことし、天皇皇后両陛下は結婚30年の節目を迎えられた。皇后さまが体調を崩されたあとも、お二人は支え合いながら愛子さまの成長を見守られてきた。2年前に成年皇族となられた愛子さまは、両陛下とともに公務に臨まれる機会が増えている。
今月、卒寿の誕生日を迎えた上皇さまも、上皇后さまとともに少しずつ外出されるようになった。5月には京都と奈良を訪問された。文化財の修復について説明を受けるなどして、久しぶりのことを楽しまれた。さらに夏には思い出の地、軽井沢にも足を運ばれた。
皇位継承順位一位の皇嗣の秋篠宮さまは10月、紀子さまとともに全国各地を廻られ、天皇陛下から出席を受け継いだ恒例の行事などに臨まれた。5月にはチャールズ国王の戴冠式に参列されるため、イギリスへ。9月には外交関係樹立から50年の節目を迎えたベトナムを親善訪問された。先月、秋篠宮さまは誕生日を前にした記者会見で、皇室に関する情報発信の重要性を述べられた。
次女の佳子さまは、日系人が多く暮らす南米のペルーを親善訪問された。耳の不自由な子どもたちが通う公立学校では、現地の手話で交流された。高校2年生の長男の悠仁さまは、来年成年を迎えるのを前に、初めて秋篠宮さまの地方での公務に同行された。秋篠宮さまは、今後の悠仁さまの活動への期待を述べられた。
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県。天皇皇后両陛下は、即位後初めて震災の被災地を訪ねられた。両陛下はこれまでの復興の歩みなどに耳を傾けられた。両陛下と言葉を交わした志田さんは、震災直後に津波で流されて錆びていたリヤカーを花を乗せる台として再生させた。両陛下は、陸前高田市にも訪れ、奇跡の一本松をご覧になられた。一本松と天皇陛下には繋がりがあった。10年前に参加された母校の演奏会で、天皇陛下が演奏されたのは奇跡の一本松の木片などで作られたヴィオラだった。ヴィオラを製作した中澤さんが楽器を作ることになったきっかけは、テレビを観ていた妻の一言だったそう。中澤さんは被災した木や民家の木材などを楽器として再生させようと思い立った。訪問の最後に臨まれた全国植樹祭では、あのヴィオラも演奏された。ことし植樹された苗木は、奇跡の一本松の遺伝子だという。
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