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今回の旅人である映枝は伊豆熱川駅に降り立った。街の中に温泉やぐらが点在している。駅から車で5分のところに「北川温泉 黒根岩風呂」がある。温泉のすぐ近くに海があり、水平線まで望める。まるで海に浸かっているような錯覚に陥る。海の向こうはアメリカ。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。黒根岩風呂から車で9分のところに竹林がある。その中にある「熱川温泉 奈良偲の里 玉翠」が今日の宿。貸し切りの露天風呂「月ヶ瀬」。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。天然の保湿成分と言われるメタケイ酸が豊富。
「熱川温泉 奈良偲の里 玉翠」の夕食。あわびの刺身や国産牛の溶岩焼きなど、海と山の幸が並ぶ懐石料理。温泉やぐらをモチーフにした、お湯を入れると湯けむりのようなスモークが出てくる仕掛けがあり、舌だけでなく目でも楽しめる。客室のお風呂はヒノキ造りの湯船。温泉やぐらをイメージした湯口には、高所から注ぐことで熱い源泉の温度を下げる役割もある。
映枝は1867年創業の湯宿「河内温泉 金谷旅館」を訪れた。女湯にある扉。その向こうにはもう一つの扉がある。そこを開けると、混浴風呂がある。天井も壁も湯船も全てヒノキ。木造のお風呂としては日本最大級の大きさの千人風呂。加温加水なしの100%源泉かけ流し。泉質は単純温泉。1mの深さの場所もあり、(迷惑をかけない程度に)泳ぐことも出来る。
中伊豆の秘湯、「湯ヶ島温泉」へ。天城峠は「伊豆の踊り子」のモデルとなった地。湯ヶ島温泉は川端康成を始め、多くの文豪に愛された温泉地。「湯ヶ島温泉 白壁」は創業1954年の老舗旅館。懐かしさを感じられる古民家のような造り。テラス付きの和とモダンが融合した客室。露天風呂は源泉かけ流し。溶岩をくり抜いて作った巨石風呂は、37年前に館内工事をした際に発見された。泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉。癖がなく、肌と身体に優しいお湯。食事処でいただく夕食は、「真鯛と天城あまごの冷製」や「わさび鍋」など、地の食材をふんだんに使った食材で彩られる。同旅館の「大岩の湯」という浴室の壁には2000万年前の海底火山で固まった岩が使われている。