- 出演者
- 藤井彩子 永井伸一 常盤貴子
液状化で家が全壊した氷見市新道地区の明さんは、液状化対策の見通しが立たないため再建を諦めていた。明さんは地震直後から行政による地盤対策などを急ぐよう町内会のメンバーとともに求めてきた。地震直後から住民説明会を開いてきた氷見市は、国の事業を活用し液状化の再発防止に向けた地区単位での地盤対策を検討している。去年4月には地下水の水位を低下させる工法などが可能か調査を開始。具体的な工法の案を住民に提示する予定だったが、その後の説明会では調査に時間がかかっているとして具体的な案は示されなかった。明さんは対策が完了する目処が立たないため別の地区で家を建てる準備を進めていた。自転車店を営む宏行さんは店と自宅を再建して地元に残りたいと考えていた。地震直後から被害の少なかった車庫に仮設店舗を設けて営業を再開したが、客も地元を離れる中で販売台数は前年の半分に落ち込んでいた。長年新道地区で暮らしてきた明さんの義理の母、アイ子さんは引っ越し先に友人もおらず生活にストレスを感じていた。去年11月に地域のつながりを維持しようと食事会が開催され、アイ子さんは友人たちと再会した。
被災者一人ひとりの状況に合わせて専門家とも連携しながらサポートすることを「災害ケースマネジメント」という。名付け親である菅野拓さんとリモートでつないだ。東日本大震災以降の震災では少子高齢化が進み、再建が一人ひとりできない方が多くいた。被災者一人ひとりに沿った形で実施することが大事。一昨年には国の防災基本方針にも盛り込まれた。行政だけでなく民間の力を借りることが不可欠。
- キーワード
- 令和6年 能登半島地震東日本大震災
高校2年生の平田一葉さんと出会ったのは地震から2週間後。登校できた生徒は1割。グラウンドや体育館も伝えず部活動は休止に。野球は何より大切なものだった。体育館や他校のグラウンドなどで練習を再開した。地震後、一葉さんが力を入れ始めたのは食事。最近ではチームメイトからアドバイスを求められるようになった。自分の知識を仲間に活かせることがやりがいになっている。春から受験生で栄養学を学べる大学に進学したいと考えるようになった。「将来は管理栄養士になりたい」この1年で一葉さんが見つけた夢。249人が火曜輪島高校。一時は約8割の生徒が市外に避難した。今は揃って授業を再開している。地震後、故郷への思いを強くした生徒がいる。3年生の川端光太朗さん。地震直後、家に住めなくなった光太朗さんは金沢に避難した。両親は仕事のため輪島に残り生まれて初めての家族と離れての生活だった。避難して2か月、輪島に戻った。光太朗さんが戻ってきて始めたことは祖父母の漁など家の手伝い。卒業後は金沢で就職するつもりだったが、輪島で父の仕事を継ぐことに決めた。
常盤貴子さんは「つながっていくには被災していない私達が能登を見守り続ける、被災地を見守り続けることが大事。能登の方々はよく仰るのは忘れないでほしい。それは東日本の方々も仰っていたのが印象的だった」などと語った。視聴者からのメッセージを紹介した。
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- 令和6年 能登半島地震
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2025年1月16日(1:51)